100年の歴史を持つ「蘭州ラーメン」が日本に登場!
中国のラーメンの中で最も有名だと言っても過言ではない「蘭州ラーメン」が、日本に初めて上陸しました。その舞台は東京都千代田区、神保町にある「馬子禄(マーズルー)」です。蘭州ラーメンは、牛肉を主役にした独自のスタイルを持ち、香ばしいスープと手作りの麺が特徴です。
新たなスープの冒険
蘭州ラーメンのスープは、牛骨や牛肉を10種類以上のスパイスと共にじっくりと煮込むことで、贅沢な旨味を引き出します。この独特なスープは、ただのラーメンに留まらず、まるで薬膳のような魅力を持っています。辛さと深みのある味わいが融合し、一口食べるたびに、心と体が満たされるような感覚を覚えます。
職人技の結晶、手打ち麺
このラーメンのもう一つの魅力は、職人が手で延ばす手打ち麺です。顧客の注文によって麺が打たれるため、細麺や平麺、さらには三角麺といった多彩なバリエーションから選ぶことができます。これにより、スープとのコンビネーションが一層引き立ちます。
彩り豊かなトッピング
ラーメンを彩るのは、牛肉や大根、手作りのラー油、そして欠かせないパクチーや葉ニンニクです。このトッピングが、味の深みを引き立て、視覚的にも楽しませてくれます。ひと口食べると、その幸福感が口いっぱいに広がります。
日本初上陸の「馬子禄(マーズルー)」の誕生秘話
「馬子禄(マーズルー)」は、シルクロードの蘭州市で100年以上の歴史を持つ名店です。中国政府から「中華老字号(中華老舗ブランド)」に認定されている唯一の蘭州ラーメン店として、その品質や伝統が保証されています。
この日本店舗の店長は、大学時代を中国の北京で過ごし、そこで初めて蘭州ラーメンの魅力に惹かれました。帰国後に蘭州ラーメンを楽しみたいと思った彼は、開業を決意します。最初は試行錯誤を重ねるも、薬膳スパイスの組み合わせや手打ち麺の技術を習得することは困難でした。
やがて彼は、本場の蘭州に渡り、現地のラーメン店で修行することを決心。数多くの蘭州ラーメン店を食べ歩き、最も美味しいと感じたのが「馬子禄(マーズルー)」でした。そこで修行を希望しましたが、最初はお相手にされず、何度も足を運ぶことで徐々に信頼を得て、ようやく修行を受け入れてもらうことができました。
彼は麺打ちやスープ、ラー油の作り方を徹底的に学び、日本での開業に至ります。深い味わいの蘭州ラーメンを伝える熱意は、今の店舗に引き継がれています。
店舗情報
「馬子禄 牛肉面(マーズルー ぎゅうにくめん)」
- - 東京都千代田区神田神保町1-3-18
- - TEL: 03-6811-7992
- - 営業時間: AM11:00 - PM9:00
- - アクセス: 地下鉄 神保町駅 A7出口 約3分、JR 御茶ノ水駅 御茶ノ水橋口 約7分
- - URL: 馬子禄のホームページ
日本で本格的な蘭州ラーメンを楽しめる機会が増え、この伝統的な味が多くの人々に届くことを願っています。毎日のオフィスや学校帰りに、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。