株式会社第一興商とZenken株式会社は、介護施設におけるレクリエーション人材不足解消に向け、インド人介護レクリエーションインストラクターの育成で業務提携しました。
介護レクリエーションの重要性と課題
高齢者向けのレクリエーションは、身体機能や認知機能の維持向上、コミュニケーション促進によるQOL(生活の質)向上に不可欠です。しかし、人材不足に悩む介護施設では、レクリエーション担当者の確保が大きな課題となっています。
介護資格にはレクリエーションに関する知識やスキル習得のカリキュラムがなく、多様なプログラムを計画・実施する負担は介護人材にとって大きなストレスとなり、離職の一因ともなっています。
音楽レクリエーションで介護の質向上
第一興商は、介護予防・健康増進コンテンツ配信システム「DKエルダーシステム」を展開しており、音楽レクリエーションを通じて、楽しみながら継続できる効果的な機能訓練やフレイル予防を提供しています。
今回の提携では、Zenkenがインドの政府系機関NSDCIと連携し、特定技能候補者に向けて「DKエルダーシステム」を活用した音楽レクリエーションインストラクター育成を行います。
第一興商は、音楽レクリエーションインストラクター向けの教育プログラムを作成し、NSDCIの教育プログラムへの反映をサポートします。
人材育成とサービス提供
Zenkenは、NSDCIで育成された音楽レクリエーションインストラクターを日本の介護施設に紹介し、第一興商は「DKエルダーシステム」の拡販と人材紹介を組み合わせたソリューションを提供します。
期待される効果
この取り組みによって、介護施設は人材不足と業務負荷の課題を同時に解決し、サービスの質向上を実現できると期待されています。
第一興商とZenkenは、今後も革新的なサービスを展開し、介護業界全体の活性化に貢献していくとしています。
「DKエルダーシステム」について
「DKエルダーシステム」は、全国27,000カ所以上の高齢者向け施設に導入されています。運動・口腔・認知など、総合的な生活機能の維持向上効果が認められています。専用機「FREE DAM LIFE」を通じて、音楽レクリエーションやカラオケなどを提供し、利用者のエンゲージメントを高めています。