橋本店が進める環境保全への新たな一歩
宮城県を拠点に活躍するゼネコン、株式会社橋本店は、環境保全活動を積極的に推進しています。その一環として、CO2排出量可視化プラットフォーム「EcoNiPass」の導入を発表しました。この取り組みは、建設現場におけるCO2排出の見える化と削減を目指すものです。
背景と必要性
橋本店は自社のCSR活動の一環として、通勤によるCO2の排出量を減少させるための施策を行っていますが、これには多くの手作業が伴い、業務の効率が求められていました。建設現場でのCO2排出量のデータ収集も煩雑で、この改善が急務とされていました。そこで「EcoNiPass」が選ばれたのです。
EcoNiPassの特長
「EcoNiPass」は、建設現場でのCO2排出量を簡単に算出できるプラットフォームです。財務書類やレシートに記載されている燃料の使用量から、排出量を計算します。
- - データ収集が簡単: 燃料の種類や量が記載されたPDFファイルをクラウドに保存するだけで、面倒な作業は不要です。
- - 負担軽減の工夫: 「入力代行サービス」を用いることで、自社の業務負担を大幅に軽減。工事終了後のデータ閲覧には追加料金がかからないのも、建設業界に配慮したサービスです。
導入の成果
約40種類の重機を使う現場でも、CO2排出量を適切に把握するシステムが構築されました。これにより、現場の従業員や約400社の協力企業からのデータも円滑に収集できるようになりました。
具体的な成果としては、Scope1及びScope2の排出量削減策を検討する基盤ができたことに加え、Scope3における課題も明確になりました。特に、若手社員の間でカーボンニュートラルの意識が高まったことは大きな変化と言えるでしょう。
CO2排出量の具体的な分析
建設現場でのCO2排出の約70%が使用燃料からであること、特に重機が使う軽油が55%を占めることが明らかになりました。また、基礎工事での大型重機使用が排出量増加の要因となっていることもデータからわかりました。
特に冬期の工事では、コンクリートの凍結を防ぐためのヒーターの使用によるCO2排出量が問題視されています。こういったデータの収集と分析を通じて、さらなる改善策を考案していく予定です。
まとめ
このように、株式会社橋本店は「EcoNiPass」の導入によって、環境に配慮した業務運営へとシフトしています。データを可視化することによって、より具体的な改善策を考え、サステナビリティに貢献する努力を続けていることが見えてきました。今後も、その活動に注目が集まります。
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