持続可能な未来を目指す株式会社FIVORが岡山で設立
2025年4月3日、岡山県倉敷市に新たな希望が生まれました。工業用ゴム部品を製造販売する丸五ゴム工業株式会社が設立した「株式会社FIVOR(ファイバー)」が、その舞台です。環境保全と持続可能な暮らしを追求するこの企業の設立は、私たちの未来に対する新たな提案を意味しています。
FIVOR設立の背景と目的
株式会社FIVORが追い求めるのは、「心豊かで循環する暮らしが当たり前になる社会」という理念です。自然との共生を重視し、人々が温もりや美しさを実感できる環境の創造を目指しています。丸五ゴムで培った高度な技術を駆使し、教育や福祉、オフィスなど多様な場面で持続可能な環境を広げていこうとしています。
水と命が循環するアクアポニックス
FIVORは、持続可能な栽培システム「アクアポニックス」の設備を事業者向けに販売し始めました。アクアポニックスは、水耕栽培と水産養殖を融合させた新しい栽培方法で、微生物の働きを活用して魚の排泄物が植物の栄養となり、同時に植物が水を浄化する仕組みが特長です。
さらに、専門知識がなくても手軽に利用できる「TAMATE BOX」を開発しました。この機器は、収穫量や設置場所に応じたカスタマイズが可能で、小規模生産者にも導入しやすい設計になっています。環境への負荷を軽減しつつ、栽培と養殖を両立させることができます。
TAMATE BOXの設置と利点
アクアポニックスの導入に対する関心が高まる中、FIVORは溢れる期待に応えようとしています。倉敷市内には、アクアポニックスの完全閉鎖循環式栽培・養殖場を準備中で、企業や施設が見学したり購入検討できる機会を提供します。
TAMATE BOXの特徴として、以下のような利点があります。
- - 水の使用量を最大90%削減
- - 専用アプリで生産を一元管理
- - 通常の約1.5倍の光量を確保
- - 液肥栽培に比べ約2.6倍の生産性(肥料コストや収益向上)
- - 専門知識不要で、設置から育成までサポート
今後の展開と期待される活用法
FIVORのアクアポニックスシステムは、環境保全だけでなく、地域社会への貢献も視野に入れています。具体的には、農福連携による就労支援施設での生産活動、教育機関での体験型プログラム、さらには水族館や科学館での展示を通じた学びの場の提供を考えています。また、レストランや医療施設では食材の自家栽培を実現し、オフィス空間では社員のコミュニケーションを活性化する役目も果たします。
廃校施設を活用することで地域交流を促進し、新たな産業創出の場としての機運も高まっています。このように、株式会社FIVORは地域に密着した取り組みを進め、持続可能な社会の実現に貢献しています。
会社概要
- - 社名:株式会社FIVOR(ファイバー)
- - 設立日:2025年4月3日
- - 所在地:〒710-8505 岡山県倉敷市上富井58
- - 代表取締役:藤木 大輔
- - 資本金:8,000,000円
- - URL:https://fivor.co.jp/
FIVORの取り組みは、私たちの生活と環境の未来を考える上で、非常に重要な役割を果たすことでしょう。持続可能な社会を実現するための新しい一歩を踏み出したこの企業の今後の動向に、ぜひご期待ください。