倉敷中央病院の新たな試み
岡山県倉敷市にある公益財団法人 大原記念倉敷中央医療機構 倉敷中央病院が、研修医の採用試験に新たに実技試験を導入することを発表しました。この新しい試験は、医療現場で必要なスキルや素質を測ることを目的としており、7月19日に東京ビッグサイトで開催される医学生向けの就職イベント「レジナビ」に併せてトライアウトを実施します。対象となるのは全国の医学部の4年生から6年生です。
実技試験の内容
新たに導入される実技試験は、以下の3つの課題から構成されています。全ての試験は15分以内に実施されます。
1.
折り鶴作成: 15mm平方の折り紙を用い、極小の折り鶴を何羽作れるか挑戦します。
2.
昆虫の組み立て: 約35mmのタマムシを13の部分に分解し、元の形に組み立てる能力を試されます。
3.
ミクロ寿司作り: 約5mmの米の上に極小の刺身を乗せた寿司をいくつ作れるかに挑戦します。
これらの課題は、医療における反射神経や手先の器用さだけでなく、冷静に状況判断や問題解決に取り組む姿勢も重視しています。
医療現場の求める資質
倉敷中央病院の救命救急センター長であり教育研修部長でもある福岡医師は、実技試験の目的について次のように説明しています。「この試験では手先の器用さだけではなく、医療現場で求められる冷静さや問題解決能力を見極めたい」と述べ、過去の筆記試験や面接だけでは測れなかった医師に必要な素質や性格を判断することを強調しました。
福岡医師は「今まで目立たなかったが、実際の現場で活躍する力を持った医学生に出会えることを期待しています」と語り、前向きな医学生に受験を勧めています。
参加方法と詳細
実技試験を体験するための特設ホームページも開設されており、詳細や参加方法が案内されています。興味のある学生はぜひご覧ください。
実技試験の詳細はこちら
この企画は、カンヌ国際広告祭で金賞を受賞したTBWA\HAKUHODOの佐藤カズー氏が指導したチームによるものです。
お問い合わせ先
本件に関する質問は、倉敷中央病院の医師採用PR事務局(株式会社ザックス内)までお問い合わせください。担当者は畑中および布施です。電話は03-6804-2931、メールは
[email protected]です。手軽にご連絡いただき、詳細を確認してください。