李朝の美しさ再発見
2015-06-09 19:00:02
日韓国交正常化50周年記念『復刻版 座辺の李朝』の魅力
日韓国交正常化50周年記念出版『復刻版 座辺の李朝』
2015年は、日韓両国の国交正常化から50周年を迎える特別な年です。この節目を祝う中、外務省により指定された記念事業の一環として、数少ない出版物のひとつとして認められたのが『復刻版 座辺の李朝』です。この書籍は、日本人コレクター中川竹治氏が自らのコレクションをもとに制作したもので、韓国の朝鮮王朝時代の陶磁器に対する深い愛情が込められています。
歴史に名を刻む『座辺の李朝』
原本である『座辺の李朝』は、1971年に中川氏が自費出版し、その内容から古書市場では高値がつくことが知られています。特に、この書籍を手に入れようとする声は多く、長年にわたり見つからなかったという声や、高騰する価格のために手が出せなかったという悩みの声も届いていました。このたび、復刻版として原本の細部まで忠実に再現され、さらに手に入れやすい価格で市場に登場したことが、多くの人々の期待を集めています。
書籍の魅力とは
『復刻版 座辺の李朝』は、全体を通じて贅沢な紙面構成が特徴です。見開きの左側には図版、右側には作品についての解説が配置されており、余白を多く取ることにより、見る者を穏やかに包んでくれる印象を与えます。この美容は、まるで白磁そのもののような美しさを感じさせます。
著者が選び抜いた全100点の作品は、初期白磁や中後期白磁、染付、鉄砂、飴釉など、各時代や種別の陶磁器が網羅されています。短い文からは、中川氏の独自の視点や陶磁器への愛情が伝わってきます。この書籍がただの図録でないことを確信させる、深い情緒が漂っています。
贅沢な装丁と特典
装丁もまた、特別なものであり、質感のある外箱や表紙のクロス、本文用紙まで徹底的にこだわり抜いています。復刻版は、あの初版が持っていた美しさを現代に甦らせたといえます。
さらに、青月社から直接注文した方には、中川氏自身のエッセイ「李朝観賞」が収録された冊子が特典として贈られます。この冊子では、コレクションとの出会いやその背景が語られており、古美術や骨董に興味のある人にとってはたまらない内容となっています。
著者 中川竹治について
著者の中川竹治は、1899年に岡山県に生まれました。東京商科大学を卒業後、銀行勤務をしながら独自に李朝陶磁を蒐集していきました。彼は特に白磁や疵物のコレクションが有名で、「サラリーマン・コレクター」と称し多くの人に親しまれました。1994年にその生涯を閉じるまで、彼のコレクションは多くの人に影響を与え続けました。
『復刻版 座辺の李朝』は、このような中川氏の想いと情熱が詰まった一冊であり、日韓国交正常化50周年に華を添える作品といえるでしょう。800部という限定生産であるため、購入を検討されている方はお早めにご注文されることをお勧めします。
お問い合わせ先
ご興味のある方は、以下の情報をもとにお問い合わせを! 株式会社青月社 住所: 東京都千代田区岩本町3-2-1 共同ビル8階
お気軽にお尋ねください!
会社情報
- 会社名
-
株式会社青月社
- 住所
- 東京都千代田区岩本町3-2-1共同ビル8F
- 電話番号
-
03-5833-8622