留学とキャリア支援が新しい形で融合
神田外語大学(千葉市美浜区)と株式会社ベネッセi-キャリア(東京新宿区)は、2025年度から留学とキャリア形成を両立させる新たなサポートプログラムを始めることを発表しました。このプログラムは、学生が留学での学びを最大限に生かしつつ、キャリア形成も進めることができる環境を提供することを目的としています。
早期化する就職活動の中での課題
現代の学生は、就職活動の早期化に伴い、留学の計画を躊躇しています。実際、在学生に対するアンケートでは、上級生ほど留学に対するネガティブな意見が増えていることが示されました。「就職活動に支障がある」という理由で、長期留学をためらう学生が多くなっていることが問題視されています。これらの課題に直面しながらも、神田外語大学は学生が安心して留学できる環境の整備を目指すことにしました。
新たな支援プログラムの概要
このプログラムでは、留学を希望する学生に対して以下の3ステップで支援する体制を設けます。
1. 留学前のキャリア支援
「留学前キャリア講座」を実施し、就職活動の流れや留学経験を活かしたキャリア形成の方法を学ぶことができます。また、エントリーシート作成のサポートも行います。
さらに、非認知能力を測定するアセスメント「GPS(Global Proficiency Skills Program)-Academic」により、自身の強みを把握し、それを基に留学で得たい目標を設定することも支援されます。企業との接点を持つため、就職オファーサービス「dodaキャンパス」を活用し、キャリア・ポートフォリオの作成を促進します。
2. 留学中のサポート
留学中には、「dodaキャンパス」を活用して就職活動を行うことが可能となります。留学経験を評価する企業とのマッチングもサポートし、オフラインの情報不足を解消するために、留学経験豊富なキャリアアドバイザーとのオンライン相談が提供されます。
3. 留学後のキャリア活用
留学後には、再び「dodaキャンパス」を通じて、留学経験を持つ企業とのマッチングを行います。新卒向けの「dodaエージェント」サービスを通じて、留学経験の共有を支援し、神田外語大学の学生に適した企業を探し出す手助けをします。
企業と大学の期待
神田外語大学の学長は、このプログラムを通じて、学生が学びとキャリアを両立させる環境を整えることを強調しています。留学中の学生にとっての不安を解消し、彼らが自信を持って留学に臨めるような支援を行う意義を訴えています。これにより、学生にとっては留学中に多くの活動に集中でき、その経験をキャリア形成に結びつけることが期待されています。
一方、ベネッセi-キャリアも、大学生のキャリア形成における新たな可能性を広げることに対して大きな期待を寄せています。特に、社会が求めるスキルを身につけることができる留学経験が、学生たちの能力をどう活かしていくかが重要であり、これからのキャンパスライフを変えていく可能性を感じています。
新しいプログラムは2025年4月から本格運用が開始され、これにより留学希望の学生たちが安心して留学を決断できる環境が整うことが期待されています。学生たちは、学びを中心に、将来への一歩を踏み出すチャンスを手にすることになります。今後の展開が非常に楽しみです。