楽天市場が発表した防災意識調査の結果
楽天グループ株式会社が運営する人気のインターネットショッピングモール「楽天市場」は、9月1日の防災の日を前に、全国の10代から70代までの男女1,200人を対象に実施した「防災意識と防災グッズに関するアンケート調査」の結果を発表しました。この調査からは、全国民の防災意識の高まりや、具体的なニーズの変化が浮かび上がりました。
防災意識が向上している傾向
調査結果によれば、回答者の42.9%が「防災意識が向上した」と感じていることが明らかになりました。この数値は、「変わらない」と回答した41.6%を上回り、日常からの防災への取り組みが一段と重要視されていることを示しています。特に、震災や自然災害の影響を受けた地域住民にとって、防災意識の醸成は不可欠な課題となっています。
人気の防災グッズ
「2024年以降に購入する防災グッズ」を尋ねたところ、最も人気があったのが「水」、次いで「非常食」、そして「モバイルバッテリー」という結果でした。実用性と長期保存性が重視されており、これらは非常時だけでなく、日常生活でも利用できるアイテムとして評価されています。特に、価格よりも「長期保存が可能か」という点が重要視されていることから、消費者の実生活でのニーズが反映されています。
「ローリングストック」の実践
さらに、備蓄品を日常的に消費しつつ補充する「ローリングストック」を実践している人は34.2%に上っており、この方法を参考にしている人も多いことがわかります。「期限が近くなった非常食」をどう活用しているかを尋ねたところ、最も多かった回答が「そのまま消費する」でした。この実践を通じて、無意識のうちに食品ロス削減にも寄与していることが伺えます。
フェーズフリーの認知
「フェーズフリー」という概念については、全体の67.2%が認識していないという結果が出ましたが、購入意欲は高く、46.0%の人が「非常時だけでなく日常使いと併用できる防災グッズがあったら購入したい」と回答しました。この点から、一見すると災害時専用に見える防災グッズが、日常生活でも活用できることが求められていることが分かります。
まとめ
本調査によると、防災意識の向上は確実に進んでおり、消費者は日常生活の中でも防災を取り入れながら、持続可能な防災への関心を高めていることが見えてきました。今後の「楽天市場」においては、防災グッズの品ぞろえを一層充実させるとともに、防災関連情報の提供を通じて、安心で安全な暮らしをサポートしていく方針のようです。
「楽天市場」の防災特集ページでは、約140万点の防災関連グッズが取り扱われており、人気商品には「非常用トイレ」や「非常食」もランクインしています。消費者のニーズを的確に捉えた商品展開が今後さらに進むことが期待されます。