海辺の資源を活かしたユニフォーム
最近、環境に配慮したユニフォームが注目されていますが、その一例として株式会社エムズがデザインした寿司店「魚べい」の新しいユニフォームが挙げられます。このユニフォームは、使用済みの漁網を再利用した素材で作られており、ただの衣類を超えた哲学とストーリーを持っています。
使用済み漁網の現状
「使用済み漁網」と聞くと、海に漂う“ゴーストネット”を連想される方も多いかもしれません。しかし、日本の多くの漁港には、役目を終えた漁網が山積されています。これらは本来、産業廃棄物として処理されるべきもののはずですが、漁師の高齢化や人手不足、処理コストの増大などの課題から、多くの漁網がそのまま放置されているのが現状です。
そうした中で、漁網を「使い捨て」ではなく「資源」と捉え直そうという動きが広がり始めています。特に、漁業従事者や繊維業界が協力し合い、リサイクルプロジェクトを進めることで、未来の海を守るための新たな手段として注目されています。
エムズの取り組み
株式会社エムズも、飲食業界において多数のユニフォームを提供してきた実績から、この取り組みに賛同しました。長崎県の漁港を訪れ、漁業協同組合の皆さんと意見交換をしながら、漁網のリサイクルの重要性を理解しました。こうして「魚べい」とのプロジェクトがスタートしました。
エムズが提案したリサイクル素材を使用したユニフォームは、環境にやさしいだけではありません。その背後には、海との関わりや未来への希望が込められています。回収された使用済み漁網は、再生繊維として生まれ変わり、魚べいの店舗でスタッフが身に着けるユニフォームとなりました。
ユニフォームに込められたストーリー
このプロジェクトは単なるリサイクルではなく、環境問題を身近に感じるきっかけを提供することを目的としています。「これ、漁網からできているんだ」と、その事実に気づく瞬間が未来への第一歩になると考えています。「魚を食べる人」から「海を守る人」への意識の変化が重要です。
エムズは今後も海洋環境保全と持続可能な水産資源の確保に貢献するための活動を続けていく所存です。
会社概要
株式会社エムズは、サービスユニフォームの企画、デザイン、製造、販売を手掛ける企業です。常にトレンドを意識し、デザイン性と機能性を兼ね備えた製品を提供しています。社訓「次の笑顔へ、つないでいく。」の下、社会に貢献することを目指しています。
- - 代表取締役会長兼社長: 徳間壽美子
- - 本社所在地: 神奈川県横浜市港北区新横浜2-2-15 パレアナビル9F
- - ホームページ: エムズ公式サイト
- - 設立: 1989年1月
- - 資本金: 6,000万円
- - 従業員数: 正社員93名、パート82名(2024年6月現在)
エムズは、ユニフォーム業界をリードしながら、持続可能な未来のために新たな価値を提供していきます。