ワクチン保管温度管理進化
2022-09-13 08:00:01

コロナワクチン保管温度管理の進化!下呂市が太平洋工業製ロガー「e-WAVES」を導入

コロナワクチン保管温度管理の進化!下呂市が太平洋工業製ロガー「e-WAVES」を導入



新型コロナウイルス感染症の拡大を受け、ワクチン接種が進む中、ワクチンの適切な保管温度管理は、接種を受ける人々の安全確保に不可欠です。特に、ファイザー社やモデルナ社など、複数の製薬会社から供給されるワクチンは、それぞれ保管温度が異なり、管理の複雑化が課題となっています。

このような状況下、岐阜県下呂市は、新たに供給が始まるオミクロン株対応ワクチンなど、多品種のワクチン管理を強化するため、太平洋工業製のマルチセンシングロガー「e-WAVES」を導入しました。

「e-WAVES」は、冷凍庫に設置された本体が1分間隔で温度を計測し、クラウドに送信することで、パソコンやスマートフォンからリアルタイムに温度を確認できます。さらに、設定温度範囲から逸脱した場合には、登録されたメールアドレスにアラート通知が届き、迅速な対応が可能となります。

下呂市健康福祉部健康医療課担当者は、「e-WAVES」導入のメリットについて次のように述べています。

「従来、夜間や休日にトラブルが発生した場合、すぐに対応することが難しく、ワクチンの廃棄リスクもありました。しかし、「e-WAVES」導入により、いつでもどこでも冷凍庫内の温度を確認できるようになり、迅速な対応が可能となりました。また、温度記録の電子保管も可能となり、管理業務の効率化にも役立っています。」


「e-WAVES」は、温度だけでなく、湿度、照度、加速度(振動)、位置、気圧なども計測可能で、様々な環境下での精密なデータ取得に対応しています。また、クラウドサービスを活用することで、複数台の機器を一元管理でき、データの閲覧や保管が容易になります。

太平洋工業株式会社は、自動車部品メーカーとして培った技術を活かし、IoT商品を展開しており、「e-WAVES」は、医療機関や製薬会社だけでなく、食品、物流、製造業など、様々な分野で活用されています。

今後、ワクチンの種類や供給量が増加していくことが予想される中、「e-WAVES」のような高度な温度管理システムの導入は、安全で効率的なワクチン管理に不可欠と言えるでしょう。

会社情報

会社名
太平洋工業株式会社
住所
岐阜県大垣市久徳町100番地
電話番号
0584-91-1111

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