松尾産業が開発した新しいコーティング剤の実力
松尾産業株式会社が新たに開発した帯電防止用の傷防止コーティング剤が、業界の注目を集めています。この革新的な製品は、PEDOT/PSSという材料を用いることで、従来は別々に必要だった帯電防止と傷防止の2つの機能を一つの製品で実現しました。これにより、製造工程の効率化やコスト削減が期待されています。
画期的な一液性コーティング
従来の方法では、帯電防止処理と傷防止処理を別々に行う必要がありましたが、この新しいコーティング剤は「ワンコート」でその両方を完了できる点が大きなメリットです。この特性により、作業効率が大幅に向上し、企業にとっての運用コストも削減されます。
幅広い基材に適応可能
この製品は、PE、PET、PP、PMMA、ABS、PC、ナイロン系などの多様なプラスチック基材に優れた接着性を示します。また、高い透明性が確保されているため、美しい外観を保持しながら、機能性を向上させることが可能です。
自己修復機能の搭載
最大の特長は、自己修復性塗料が採用されている点です。この塗料は、弾性変形によって傷を自己修復する能力を持ち、外部からの物理的なダメージを軽減します。塗膜の表面に力が加わると、分子間のエネルギーが変換され、しっかりと元の形状に戻るため、長期間にわたって美しい状態を維持できます。
期待できる用途は多岐にわたる
この新しいコーティング剤は、特に建材装飾分野においての活用が期待されています。壁紙やフローリング材に使用すると、掃除がしやすくなり、外観の美しさを長く維持できるため、メンテナンスの負担を軽減します。さらには、環境への配慮からもサステナブルな社会の実現に寄与することができるでしょう。
今後の展望
松尾産業は、今後も市場のニーズに応じて新製品の開発を進めていくとし、特にコーティング剤の提供に力を入れる方針です。実際、クレバ株式会社が製造するPEDOT/PSSを取り扱っており、この素材の多様な用途を模索しているとのことです。
お問い合わせ
コーティング剤に関するサンプル提供や詳細問い合わせは、松尾産業株式会社のコーティングマテリアル事業部までご連絡ください。電話番号は06-6261-1215です。