未来技術遺産へ登録
2025-09-10 16:23:58

舞台照明の歴史的価値が評価され、丸茂電機の装置が未来技術遺産に登録

舞台照明の歴史的価値が注目される



舞台芸術の進化において、照明技術はその重要な一翼を担ってきました。その中で、丸茂電機株式会社が製造した舞台照明用調光装置が、独立行政法人国立科学博物館により「未来技術遺産」として登録されました。これにより、舞台芸術分野で初の歴史的資料としての位置付けがなされ、業界の重要性が改めて認識されることとなりました。

登録された調光装置



今回登録されたのは、戦前に丸茂電機が製造した以下の3件の調光装置です。

1. U 型多分岐式調光変圧器 (東京宝塚劇場納入)
2. U 型多分岐式調光変圧器と調光操作盤 (京都弥栄会館納入)
3. CR型変圧器式調光装置 (京都弥栄会館納入)

これにより、舞台照明用産業機器における調査や、技術史の視点からも注目が集まっています。

U 型多分岐式調光変圧器の意義



1933年製作のU型多分岐式調光変圧器は、東京宝塚劇場に導入された重要な設備です。この装置は、一般的に知られている抵抗器式調光装置に代わるもので、电圧を効率的に管理しつつ、電力損失を最小限に抑えることができる画期的な技術でした。この装置は、通称「オートトランス式調光装置」とも呼ばれ、国内の舞台照明の主流として長年使用されました。

京都の弥栄会館に納入された装置



1936年に納入されたU型多分岐式調光変圧器とその操作盤、さらにCR型変圧器式調光装置も、舞台照明の技術向上に寄与した重要な資料です。特に弥栄会館での長年にわたる利用は、地域社会に根付いた文化的背景を示しています。新たなホテルへの転用に伴い、これらの装置は保存され、今後の研究や普及活動に貢献することが期待されています。

未来技術遺産への登録の意義



今回の登録は、単に過去の技術を保存するだけでなく、舞台芸術における照明の重要性を再評価する契機となります。舞台照明は芸術表現に不可欠な要素であり、その技術がどのように進化してきたのかを理解することは、未来に向けた新たな技術の探求にもつながります。

国立科学博物館は、国家の歴史的重要性を感じさせる技術にスポットを当て、その保存と普及を進めています。こうした「未来技術遺産」の登録は、後代への貴重なメッセージとなることでしょう。

丸茂電機とは



舞台・テレビ演出照明設備のメーカーである丸茂電機株式会社は、1919年に設立され、その後も舞台照明の革新を続けています。伝統的な劇場と最新の技術を融合させ、多くの公演を支えてきた実績があります。今後の舞台芸術においても、彼らの取り組みは欠かせない存在となるでしょう。

これらの舞台照明節制は、文化及び技術の重要な証として、未来の舞台芸術の立国へと繋がります。


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会社情報

会社名
丸茂電機株式会社
住所
東京都千代田区神田須田町1-24
電話番号
03-3252-0321

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