国際男性デーの意義
2025-11-10 11:51:11

男性健康の重要性を再認識する「国際男性デー」の意味とは

男性健康の重要性を再認識する「国際男性デー」の意味とは



毎年11月19日は「国際男性デー」。世界70か国以上で男性の健康、社会における役割、そして家族との関係について再考する日として認識されています。この国際的な記念日は、男性自身が自分の健康に関心を持ち、特に男性不妊の根本原因である「精索静脈瘤」への理解を深めるきっかけとして重要です。

一般社団法人日本精索静脈瘤協会の代表理事であり、銀座リプロ外科の院長を務める永尾光一医師は、「今日の男性たちは、自身の身体の健康を気にかけることが必要だ」と強調しています。この日を通じて、多くの男性が自身の体に目を向け、いつでも受けられるセルフチェックを行うことが促されています。

精索静脈瘤について知っておくべきこと



精索静脈瘤とは、精巣の周囲にある静脈が膨らみ、血流が滞ることで精子の質や量に影響を与える疾患です。この病気は自覚症状がないため、気づかずに放置されがちですが、将来の妊娠力に深刻な影響が及ぶ可能性があります。実際、不妊の原因の約48%は男性に起因し、その中でも精索静脈瘤が大きな要因を占めています。

永尾医師によれば、精索静脈瘤による影響を無視することはできません。左側に約80%が発生し、放置すると精巣が萎縮したり、精子形成障害を引き起こすおそれがあるのです。男性不妊の原因を理解することが、早期発見と治療につながります。

知っておきたいセルフチェック法



日本精索静脈瘤協会では、3分間で行える簡単なセルフチェックを推奨しています。具体的には、以下のようなチェックポイントがあります:
  • - 精巣のサイズや形状に違和感があるか
  • - 片方の精巣が小さくなっているか
  • - 腫れや痛みを感じることがあるか

これらの項目に該当する場合は、早めに泌尿器科での診察を受けることが推奨されています。特に中学生など若年層からこのチェックを行うことで、早期の発見と治療が可能になります。

思春期からの健康教育が鍵



永尾医師は著書『新健康教育シリーズ 男の子の体と性の悩み』の中で、「早期の気づきが将来の妊娠力を守る」と述べ、家庭や学校での体に関する教育がいかに重要であるかを力説しています。特に思春期は体の変化が著しい時期であり、早めに医療機関を受診することが奨励されています。

「国際男性デー」は、ジェンダー平等や男女の相互理解の促進も目的としています。男性不妊というテーマは、女性だけの問題ではなく、男性も積極的に向き合うべき問題であると永尾医師は指摘します。これにより、真の男女平等が進む第一歩になると信じています。

中学生への調査結果から見える実態



銀座リプロ外科の全国調査によると、約35%の男子中高大学生が生殖器に違和感を感じていることがわかりました。そのうち約60%が中学生の頃に異常を感じていたものの、相談先がなかったとの回答もありました。このことから、思春期の身体の変化についてオープンに話せる環境が必要であることが浮き彫りになっています。

妊娠力を高めるためのセルフケア



日常生活の中で自分自身の妊娠力を守るためには、創意工夫が必要です。ブリーフタイプよりもボックスタイプのショーツを選ぶことや、長時間同じ姿勢を保持しないこと、熱環境を避けることが重要です。こうした小さな選択が、将来的な健康に直結することを意識しましょう。

今日から、自分の体を大切にし、健康について考える習慣を身につけていきませんか。国際男性デーをきっかけに、自分の体に向き合う一歩を踏み出すことが期待されます。日々の小さな気遣いが、未来の健康を支えます。永尾光一医師も「放置せず、知ることが健康の第一歩です。今日の国際男性デーを一つの契機に、新しい習慣を身につけることを期待したいです」と話しています。


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