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東京医科歯科大学は、医療・ヘルスケア系ベンチャー・スタートアップ10社と連携し、学生の未来の多様性実現にむけた教育連携体制を構築したことを発表しました。

この取り組みは、従来から大学が実施していた自由研究期間中のインターンシップ制度を大幅に発展させたものです。学生は、様々なベンチャー・スタートアップのミッションやビジョンに共感し、自由研究期間や卒業研究期間などを活用してインターンシップに参加できます。

2020年度に東京医科歯科大学で行われた大学改革アイデアコンテストで優秀賞を受賞した「医科歯科大の学生の教育と未来に多様性を！より多くの学生にヘルスケア企業、ベンチャー・スタートアップでの研修のチャンスを与えるための産学官連携エコシステムの構築」というアイデアを基に、このプログラムが実現しました。

このプログラムは、医学系研究と社会課題解決に取り組むベンチャー・スタートアップに共通点を見出し、学生の熱意と共感を促進することで、双方の発展に寄与することを目指しています。

インターンシップでは、学生は事前にベンチャー・スタートアップの取り組みを把握し、検討課題を事前にディスカッションします。その後、実際のカリキュラム期間内に企業の取り組みやマインドを肌で感じながら、課題や仮説などを抽出し、研究課題を策定し解析を行います。

研究成果は、ベンチャー・スタートアップの担当者や大学担当教員のサポートのもと、秘密保持契約等コンプライアンスを遵守しつつ他の学生と同様に発表・レポート提出が行われ、成績が評価され単位が付与されます。

2021年度には、医学部医学科4年生4名が、4社のベンチャー・スタートアップで5カ月間のインターンシップを経験し、単位を取得しました。2022年度には、医学部医学科4年生5名に加え、医学部保健衛生学科検査技術学専攻4年生5名、歯学部歯学科4年生2名、歯学部口腔保健学科口腔保健衛生学専攻4年生1名が、単位取得型インターンシップに挑戦中です。

この取り組みを通して、学生は大学という医療・研究機関外に飛び出して社会の中で経験と学びを得ることで、学内では決して得られない新しい視点や考え方を獲得し、自己変革が促されると期待されています。さらに、連携ベンチャー・スタートアップとしても学生のエネルギーと熱意に刺激を受け、事業の発展が促進されると期待されています。

東京医科歯科大学と連携ベンチャー・スタートアップ企業は、この取り組みを通して、学生およびベンチャー・スタートアップ双方にプラスとなるエコシステムのさらなる構築を目指しています。

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