リテルヒューズが新たなESDサプレッサを発表
最近、電気機器の保護技術としてますます注目を集めているESDサプレッサに、リテルヒューズが新たな製品ラインを追加しました。その名も「XTREME-GUARD」。この製品は、電子機器の静電気放電(ESD)からの保護性能を大幅に向上させるもので、特に高周波や高速データ通信が求められる環境での利用に最適です。
製品概要
リテルヒューズのXGDシリーズは、主に二つのモデル、XGD10402(定格電圧24V)とXGD10603(定格電圧32V)を展開。これらのモデルは、それぞれ2種類の定格電圧で設計されています。この新しい製品は、最大30kVの静電気放電に耐えることができ、高精度な電子機器を保護することができます。特に、寄生容量が極めて低く、XGD10402モデルではわずか0.04pFという数値を誇るため、高周波通信やデータ転送においても最適なパフォーマンスを発揮します。
加えて、リーク電流も極めて低く(<1nA)、ウエアラブルデバイスなどのバッテリー駆動型の電子機器にとっては重要な特性です。この特性によって、電力損失が抑えられ、デバイスの稼働時間が延びるのです。
特筆すべき機能
XTREME-GUARDの特長は以下の通りです:
- - 絶大なESD入力耐性:±30kVの接触放電および気中放電に対応
- - 極めて低いリーク電流と寄生容量
- - 最高32VDCの定格電圧と高動作温度(125ºCまで)
- - 高速応答性
- - 自動実装に対応した平らな表面設計
- - 双方向で動作可能
- - 1000回以上のESD入力耐性
- - RoHSに適合し、ハロゲンフリー、鉛フリー
主な用途
このESDサプレッサは、ウエアラブルデバイスやノートPC、ゲーム機、スマートTV、スマートフォン、タブレットなど、様々なデバイスに対応しています。また、ネットワーク機器やポータブルな医療機器、さらには車載RFアンテナやGPSアンテナへの使用も推奨されています。
国内販売について
リテルヒューズの新製品は、日本において11社ある販売代理店を通じて販売されます。これにより、国内のさまざまな顧客にアクセスできる環境が整っています。リテルヒューズは、テクノロジーの進化に対応し続け、顧客に信頼性のある製品を提供することに注力しています。
リテルヒューズの背景
1927年に設立されたリテルヒューズは、回路保護分野でのグローバルリーダーであり、8,000人以上の従業員を擁し、北南米、ヨーロッパ、アジアの35ヶ所以上に拠点を持つ企業です。彼らの提供する製品は、電子機器や自動車、工業市場において高い評価を得ています。
リテルヒューズの最新技術を体験するチャンスを逃さず、新製品XTREME-GUARDの導入をぜひ検討してみてください。