ロイヤルエンフィールドが誇る新カスタムバイク「SAMURAI」
中型モーターサイクルセグメントのリーダーであるロイヤルエンフィールドは、2024年12月1日にパシフィコ横浜で開催される「第32回 ヨコハマ ホットロッド・カスタム ショー2024」において、カスタムバイク「SAMURAI」を世界初公開することを発表しました。このバイクは、日本を拠点に活躍するカスタムバイクビルダー「SURESHOT」代表の相川拓也氏が製作を手掛けています。
カスタムバイク「SAMURAI」の魅力
「SAMURAI」は、ロイヤルエンフィールド公式カスタムプログラム「CUSTOM WORLD」とのコラボレーションによって誕生した、日本からの3台目の作品です。基にする車両は「SHOTGUN 650」で、このモデルは既に2023年12月に米国ロサンゼルスで発表され、翌年春には日本でのお披露目を予定しています。国内販売は2024年8月31日に開始されました。
このバイクのコンセプトは、コンパクト・パフォーマンス・チョッパーです。相川氏が手作りで仕上げたメインフレームに、一部のフレームはSHOTGUN 650から流用されています。また、リアループフレームは細かな調整が施され、独特のデザインを具現化しています。
フロントフォークやトリプルツリーなどはSHOTGUN 650のディテールを加工して装着し、スイングアームはアルミ製のオリジナルが使用されています。リアショックは相川氏自身によって設計され、シート下に配置されています。これにより、整ったバランスと美しいシルエットが強調されています。
前後ホイールはアルミ製のもので、フロント21インチ、リア16インチのサイズ。さらに、リアにはドラッグレース用スリックタイヤが装着されています。ブレーキはフロントホイールの中央にディスクブレーキを内蔵したインボードディスク構造にすることで、洗練された印象を与えています。
エンジン性能とチューニング
「SAMURAI」のエンジンは、648ccの空油冷4ストローク並列2気筒SOHCをベースに、S&S製ビッグボアキットによって865ccに排気量が増強されています。また、DYNOJET製のパワーコマンダーを利用してフューエルインジェクションのセッティングや点火系のチューニングも実施。相川氏はシャーシダイナモを使用し、最高の性能を引き出すために尽力しており、過去の経験を活かして自社製作のカスタムバイクにも応用されています。
レースへの挑戦
「SAMURAI」は2024年11月4日、茨城県のJARI城里テストセンターで開催されたドラッグレース選手権に出場し、初めてのレース参戦を果たしました。新たに組み上げた車体とエンジンでの挑戦でしたが、12秒804というベストタイムを記録。ショー前のトレーニング不足を感じさせない性能を示しました。
ヨコハマ ホットロッド・カスタムショー 2024への参加
ロイヤルエンフィールドのHCSへの参加は今回で3回目となり、SAMURAI以外にも3台のカスタムバイクが展示される予定です。本ショーでは、日本人ビルダーとのコラボレーションとしての新たな作品が世界初公開されるのは2回目となります。カスタムバイクファンにとっては見逃せないイベントです。
展示と展示場所
「SAMURAI」や相川氏が製作した他のバイクは、12月13日から27日まで東京の浅草にあるカフェ「ORTIGA」で展示される予定です。詳細は公式サイトを通じてご確認ください。
ロイヤルエンフィールドについて
ロイヤルエンフィールドは、1901年に創業された歴史あるモーターサイクルブランドです。シンプルで親しみやすいデザインと高いパフォーマンスを兼ね備え、世界中で多くのファンを抱えています。リムーバビリティを促進するイベントや、カスタムバイクの文化を育んでいくことに注力しています。
今後もロイヤルエンフィールドは、カスタムバイクの魅力をさらに広めていくことでしょう。