トランスコスモスが発表した2025年の世界都市オンラインショッピング利用調査結果
トランスコスモスは、近年のオンラインショッピング利用動向を探るため、「世界8都市オンラインショッピング利用調査2025」を実施しました。この調査は、消費者の購入行動や将来的な利用意向を把握することを目的に行われ、昨年から調査対象となる都市にニューヨークを加え、ロサンゼルスが新たに調査対象となりました。
調査概要
調査は、東京、上海、ソウル、ムンバイ、バンコク、ジャカルタ、ロサンゼルス、ロンドンの8都市を対象に、15歳から49歳の男女を対象としたオンライン形式で行われました。調査実施期間は2025年2月17日から2月25日で、合計2,560サンプルが回収されています。トランスコスモスは、消費者の利用習慣や将来の傾向を理解するため、このような調査を定期的に実施しています。
調査結果のハイライト
1. 中国格安オンラインショッピングサイトの人気
調査結果によると、SHEINやTemuといった中国発の格安オンラインショッピングサイトが、特にロンドン(70%)、ロサンゼルス(63%)、バンコク(60%)のユーザーに高く支持されています。一方、東京やジャカルタでは購入率が低く、それぞれ約30%でした。これらのサービスに対する好感度も高く、「国内で安価に購入できる」という声が多く上がっています。
2. ソーシャルメディアの買い物利用
ソーシャルメディアの利用目的として「買い物」が多く挙げられ、特にジャカルタや上海、バンコクでは利用者の80%以上が買い物目的で使用しています。ソーシャルコマースに関しては、東京を除くほぼ全ての都市で過半数が経験者であり、「TikTok」や「Instagram」が主要なプラットフォームとして利用されています。
3. 新しいショッピング体験への関心
新たなテクノロジーがもたらすショッピング体験に対する関心は高まっており、特に上海とムンバイではこの傾向が顕著です。ユーザーは、没入型体験やAIを活用したサービスに期待を寄せています。ライブコマースや対話型コマースなど、多様なインタラクティブな体験を求める声も高まっており、これらの需要は都市ごとに異なりますが、特にジャカルタと上海で注目を集めています。
トランスコスモスのコメント
調査結果について、トランスコスモスのアナリストである萩原雅之氏は、「中国の格安オンラインショッピングサイトが広がっているのは、価格の安さだけでなく、購入プロセスのシンプルさや消費者の多様な価値観が影響している」と述べています。また、ソーシャルメディアが単なる情報収集のツールから、購買の場へ変化していることを強調しました。これにより、消費者の購買行動は間違いなく新たな段階へ進化しているとしています。
まとめ
今回の調査は、オンラインショッピング利用者の意識や行動の変化を鮮明に捉えています。結果は、消費者が価格に加え、手軽さや体験を重視していることを示しており、今後の購買体験の進化に注目が集まっています。トランスコスモスは、これらの変革に対応し、企業の成功をサポートすることを目指していきます。
詳しい調査結果については、公式サイトでご確認ください。