不妊治療と病院情報
2021-08-20 18:07:45

不妊治療で求められる病院情報に関する意識調査結果

不妊治療で求められる病院情報に関する意識調査結果



NPO法人Fineが実施した「教えて!開示してほしい病院情報のアンケート2021」の結果が発表され、不妊治療を受ける患者たちが、病院からの情報開示を強く求めていることがわかりました。この調査では、706名が回答し、特に年齢別の情報が重要視されていることが明らかになりました。

調査結果の概要



最近通院した病院の情報開示状況について、44%の回答者が情報開示がなされていると回答。重要だと考える情報は「年齢別の情報」であり、65%にのぼりました。患者たちは自分たちの治療結果をより理解できるよう、病院の成績データを求めています。

特に、年齢別の妊娠率や胚移植に関するデータが求められます。一方で、治療費用については、意外にも6%にとどまっています。これは、治療成果の確信を持てない状況下で、より実績のある医療機関を選ぶための情報が優先されていることを示唆しています。

病院情報開示を望む理由



この調査から、病院の情報開示を希望する理由としては、「病院を比較検討したい」という意見が最多で、63%に達しました。他には「早く妊娠したい」が25%、「安く妊娠したい」が24%との結果が出ています。多くの患者が、情報があれば病院選びがスムーズになり、時間の無駄を省けると望んでいます。

一部の患者は、選択肢が限られる地区に住んでいるため、病院を選ぶ際には通いやすさが非常に重要であるとも述べています。特に地方では、高度な生殖医療を行う施設が少ないため、利便性を重視する声が多く見られました。

情報開示の重要性



調査結果によると、情報開示が行われていない病院に通う回答者の78%が、「通いやすさ」を重視して選んでいることがわかりました。具体的には、自宅から近い、仕事と両立できるといった理由が挙げられています。情報開示がないために選んだ病院でも、通院しやすいという利点があることが、患者の安心感を生んでいるのかもしれません。

満足度の現実



興味深いことに、情報開示がない病院を選んだ回答者の中で、治療結果について「満足」と答えたのは34%。残りの46%は「わからない」としており、妊娠できていない、または治療の途中であることが、判断の難しさを示しています。このような状況からも、病院の比較選択のために基本的な治療成績の情報が不可欠であることが強く感じられます。

まとめ



NPO法人Fineの調査は、不妊治療における情報開示の必要性を浮き彫りにし、患者たちが求める具体的なニーズを示しています。医療機関側には、透明性のある情報開示が求められ、これによって患者がより良い選択をする手助けになることが期待されます。今後もこの分野において、患者の声を反映した施策の実施が必要とされます。

会社情報

会社名
特定非営利活動法人Fine
住所
東京都江東区木場6-11-5サニーコーポK・201
電話番号
03-5665-1605

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