Wiseの進化:国境のない金融サービス
2023年、世界中で資金移動の革命を巻き起こしてきたWiseが、創立から10周年を迎え、そのブランド名を新たに「Wise」に改称しました。この変更は、国際的な金融サービスが多様化し、さまざまなニーズに応えられるよう進化してきた証でもあり、より一層の成長を目指す姿勢を示しています。
Wiseは、毎月の海外送金における取扱額が45億ポンド(約6,300億円)を超えており、顧客は銀行を通じた送金と比較して、年間約10億ポンド(約1,400億円)もの節約を実現しています。これにより、Wiseは個人でも法人でも利用できる金融プラットフォームとしての地位を確立しました。
サービスの新名称
ブランド名変更に伴い、既存のサービスも新たな名称のもとで提供されます。以下がその概要です:
1.
Wise(ワイズ)
Wise口座では、55種類の通貨を保有・両替可能で、海外送金や決済が可能です。また、9か国・地域の現地口座情報の取得が可能となっており、現在、約30億ポンド(約5,200億円)が保有されています。デビットカードは140万枚以上発行されています。
2.
Wise Business(ワイズ・ビジネス)
法人向けのWise Businessでは、個人向け口座の機能に加えて、会計ソフトとの自動連携や、多数の送金を一括で行う機能が提供されています。最近の12か月間で、150,000社以上の企業が同サービスを導入しています。
3.
Wise Platform(ワイズ・プラットフォーム)
Wise Platformは金融機関や企業向けのAPIを活用し、より速く、より安く送金を実現するためのインフラです。現在、4大陸の10か国で利用されています。
クリスト・カーマンCEOの言葉
Wiseの共同創業者兼CEOであるクリスト・カーマンは、ブランド名の変更について「『Wise』は多様化するコミュニティのニーズに応えるための進化を反映している」と述べています。業務は進化しているものの、提供するサービスのスピード、コスト効率、便利さについては変わらないと強調します。
「私たちの使命は変わらない。国境なき金融の実現を目指して、引き続き取り組んでいく」との意気込みを示しました。
本日から新しいウェブサイト(
Wise.com)にアクセス可能となり、今後はブランドへの完全な移行が2021年3月に計画されています。また、日本法人名も近日中に変更予定とのことです。
Wiseの現状と今後
Wiseは、ターベット・ヒンリクスとクリスト・カーマンの共同創業によって2011年に設立され、著名な投資家から約10億米ドル(約1,050億円)の資金を調達しています。現在、1,000万以上の顧客がWiseを利用し、毎月の送金処理額は45億ポンドを超えています。顧客は年間で10億ポンド以上を節約しており、Wiseの存在はますます重要になっています。
国境を越えた新たな金融サービスの提供を通じて、Wiseは今後も人々の生活を豊かにし、資金の最適化をサポートしていくことでしょう。これからのWiseにますます注目が集まります。