SORACOM Query - IoTデータ分析の新たな可能性
株式会社ソラコムが提供するデータ分析基盤「SORACOM Query」が、2025年7月16日より正式にサービスを開始します。本サービスは、IoTデータの解析をより身近にすることを目指しています。
SORACOM Queryの特徴
「SORACOM Query」は、SORACOMプラットフォーム上の通信管理情報や、データ収集サービス「SORACOM Harvest Data」に蓄積されたIoTデータを対象に、検索・分析ができるサービスです。ユーザーは、例えばSIMの使用状況や通信量をリアルタイムで視覚化し、効率的に管理できます。
さらに、今回の正式リリースと同時に、「Query アシスタント AI」機能が搭載されました。この機能により、自然言語で指示を出せば、AIがSQLに変換し、専門的な知識がなくても複雑なデータ分析が行えるようになります。「過去1週間で最も通信量が多かったデバイスを見つけて」、「IoTデータの異常値を見つけて」といった要求が簡単に実現できるのです。
効率化されるデータ分析
「SORACOM Query」により、データを個別にダウンロードする手間が省け、直接クエリを実行することで迅速な分析が可能になりました。また、SORACOMのダッシュボード作成サービス「SORACOM Lagoon」との連携もできるため、データの可視化や共有が一層便利になります。
このサービスの利用用途は多様で、大規模なSORACOM回線を運用する企業にとっては、 SIMの利用状況や通信量を分析するための強力なツールとなります。また、IoTセンサーデータの異常値検出や予兆分析にも適用でき、各地に設置したセンサーが異常の兆候をリアルタイムで示すことを可能にします。
APIの提供による柔軟性
さらに、「SORACOM Query」APIの提供も開始されており、企業は自社のシステムと統合したり、外部のBIツールと連携することで、より柔軟にデータを活用できるようになります。これにより、各企業の特性に合わせたデータ分析と運用が可能となります。
プランと料金
「SORACOM Query」は、利用者のニーズに応じて、以下のプランを提供しています。
- - Trialプラン: 2ヶ月間無料でお試し可能なプラン。
- - Businessプラン: 日常的なデータ分析に最適なプラン(料金は、Globalカバレッジで300 USD、JPカバレッジで49,500円)。
- - Enterpriseプラン: 大規模プロジェクト向けのカスタマイズプラン。
企業の声
多くの企業がこのサービスに期待を寄せています。株式会社MIXIの佐藤氏は「運用最適化に貢献する」とし、自社のPoC評価を効率化する意味を強調しました。また、Luupの高原氏は「データ取得が一括でき、業務の効率化が進む」と語っています。
IoTの未来を切り開くプラットフォーム
「SORACOM Query」は、単なるデータ分析のツールではありません。IoTデータの民主化を進め、多くのビジネスシーンにおいてデジタル化の質を高めるための強力な基盤となることを目指しています。これにより、すべての人が自身のデータにアクセスし分析することで、IoTの新たな価値を引き出せる環境が整います。
今後も株式会社ソラコムでは、ユーザーからのフィードバックを生かし、機能の強化とサービスの質を向上させていきます。詳細については、公式ウェブサイトを訪れることで、最新の情報を得ることができます。公式サイト:
SORACOM