東京都中央区に新設された歯科衛生士のための研修スタジオ「歯科スタ™」

東京都中央区に誕生した「歯科スタ™」

東京都中央区に新たにオープンした「歯科スタ™」は、歯科衛生士のための専門的な研修スタジオとして注目を浴びている。この施設は、業界初の民間企業が運営するもので、歯科診療ユニットを併設し、従来のリアルな対面実習とオンライン講座を結びつけた新たな学びの場を提供する。2021年9月1日のオープンを迎え、多くの歯科衛生士や歯科医療従事者が期待を寄せている。

背景とコンセプト

この新しい研修スタジオは、一般社団法人人材教育支援機構が運営を行っている。2017年に開始された「デントレ®」プログラムがベースとなっており、これまでに全国47都道府県で4000名以上の受講者を受け入れた実績を持つ。歯科衛生士の求めに応じた基礎実習研修を行うことで、彼らに必要な技術や知識を提供してきた。

さらに、歯科業界においては治療中心から予防歯科へのシフトが進んでおり、それに伴って衛生士の需要が高まっている。この新しいスタジオは、実践的な学びを求める現役の衛生士や復職を目指す人々のニーズに対応するべく設計されている。

施設の魅力

「歯科スタ™」では、歯科ユニットが2台、最新型デジタルマイクロスコープや8K対応の大画面モニターが完備されている。これにより、多様な研修内容を提供することが可能だ。

利用目的

「歯科スタ™」は以下のようなニーズに応えることを目指している：

- リアルな実習体験とオンライン研修のミックスによる新しい学習機会の提供。
- 開業前の歯科医院のスタッフ研修場所としての活用。
- 歯科関連事業者によるセミナーや研修の実施場所。
- 歯科関連の撮影スタジオとしての利用。
- その他、歯科ユニットや施設の活用に関するニーズに応える場。

今後の展望

「歯科スタ™」は、年間80回のセミナーや相互実習を行う計画があり、受講者数の拡大を目指している。また、歯科衛生士の資質向上を図るために、ネットワークの構築や新たな研修サービスの導入を考えていく。これにより、業界全体の復職支援や人材不足の問題に対しても積極的に取り組む。

さらに、関連会社を通じて人材紹介サービスを展開し、求職ニーズに対応した衛生士の紹介を進める方針だ。これにより、実践的な研修を通じた新たな雇用の創出や維持を促し、業界全体の活性化を図る。