JAXA認定ベンチャーがインドの水道インフラ改革に挑む
日本の宇宙ベンチャー、株式会社天地人(東京都中央区、代表取締役:櫻庭 康人)が、インドの水インフラ企業Swach Environment Private Limited(以下「Swach」)とMemorandum of Understanding(MOU、覚書)を締結しました。これは、2025年7月1日付で行われ、インド国内での水道DXソリューション「宇宙水道局(KnoWaterleak)」の適用可能性を検証するための重要なステップです。
宇宙水道局とは?
「宇宙水道局」は、宇宙データを活用した新たな水道管理のソリューションです。このツールは、漏水リスクの診断を行い、効率的な水の供給を実現することを目的としています。特に、インドの水インフラには多くの課題があり、老朽化や高い非収益水(NRW)率が大きな問題となっています。これに対して、従来の手法では解決が難しい部分を宇宙技術でカバーすることを目指しています。
Swach Environment社について
Swachは、西ベンガル州コルカタに本社を持つ水インフラのリーディング企業です。浄水、廃水処理、排水管理など、幅広いサービスを提供しており、高い技術力と実績が評価されています。特に、デリー水道公社と連携し実施している「Nangloi Water Supply Project」では、24時間365日の給水を実現しており、4,000万ガロン(約1億8,160万リットル)を日々供給しています。
さらに、全世界の水インフラプロジェクトにおいても、Veolia Indiaとのパートナーシップを通じて高い評価を受けてきました。
PoCプロジェクトの目的と重要性
今回のMOUに基づいて、天地人とSwachは、デリー準州、ウッタル・プラデーシュ州、西ベンガル州の3箇所でPoC(概念実証)を実施します。このプロジェクトは、各州の特性を活かしつつ、水道DXソリューションが如何に効果的に機能するかを検証することを目的としています。
デリー準州
デリーは、インドの首都圏であり、非常に多くの人口が集中している地域です。ここでの成功は、都市型インフラでの水管理技術の実験と位置付けられています。
ウッタル・プラデーシュ州
農業が盛んなこの地域では、水供給に多くの課題を抱えており、農業生産性の向上にも寄与することが期待されています。
西ベンガル州
工業都市である西ベンガルでは、工業用水の効率的な管理が求められており、KnoWaterleakの導入によって解決策を提供する見込みです。
まとめ
天地人がSwachとの提携を強化し、インドにおける水道DXのプロジェクトを通じて、世界最大の人口を有するこの国の水インフラ改革に寄与すると期待されています。両社によって進行するこのPoCプロジェクトは、インドにおける持続可能な開発を促進し、水資源管理の新たな章を開く可能性を秘めています。
会社情報
- 所在地: 東京都中央区日本橋1丁目4−1日本橋一丁目三井ビルディング5階
- 代表者: 櫻庭 康人
- サイトURL:
tenchijin.co.jp
- - Swach Environment Pvt. Ltd.
- 所在地: Unit No 130A, Infinity Business Centre, Kolkata, West Bengal, India
- 代表者: Sourav Daspatnaik
- サイトURL:
swachenv.com