AI決算書データ化
2024-10-10 22:18:19

商工中金向けのAI決算書データ化システム提供開始について

鈴与商事株式会社とその子会社であるアライズイノベーション株式会社は、商工組合中央金庫との共同作業により、決算書勘定科目内訳明細書をデータ化する新システムを開発し、2024年10月から商工中金に提供を開始しました。このシステムは、同金庫に保管されている決算書類のデータを迅速かつ正確にデジタル化するもので、AI技術を駆使して手作業の入力作業を大幅に削減します。

背景と目的


商工中金では、過去には決算書類を手作業で入力しなければならず、その効率性が問題視されていました。アライズのAI-OCR「AIRead」とローコード開発ツール「WagbyEE」を活用して、これらの書類を自動でデータ化するシステムの構築が進められました。このシステムによって、データ入力作業が軽減されるだけでなく、分析を行うことによって信用リスク管理の高度化をめざしています。さらに、データベースを通じて顧客の潜在ニーズを把握し、最適なソリューションを提案することが可能となります。

今後の展望


鈴与商事とアライズは、開発したデータ化システムを他の金融機関にも普及させ、全般的な業務効率の向上とサービス質の強化を目的にした取り組みを進める予定です。

この新しいシステムの詳細については、2024年10月17日と18日に東京国際フォーラムで開催される「FIT2024金融国際情報技術展」にて、アライズが行うセミナーにて紹介されます。セミナーのテーマは「商工中金が挑戦する決算書のデジタル化による与信管理高度化」であり、金融機関の専門人士だけを対象としています。

AI-OCR「AIRead」について


「AIRead」は、アライズイノベーションが開発した最新のAI技術を基にしたOCRソリューションで、金融業界での採用実績が豊富です。このシステムは、手書きの文字や非定型の帳票も高精度で読み取ることができ、その利用は企業のセキュリティ要件や既存システムとの連携にも対応しています。企業運営における多様性を支える効率化と自動化の支援を目的としたこの技術は、今後ますます重要性が増すことでしょう。

会社概要


鈴与商事株式会社とアライズイノベーション株式会社は、ともにテクノロジーの活用を通じて、クライアントの業務を支援することに特化しています。鈴与商事はエネルギー関連の事業を展開し、アライズはAI技術を駆使して企業向けのさまざまなサービスを提供しています。今後、これらの各社の取り組みが融資や信用の新しい形を見せることが期待されています。


画像1

会社情報

会社名
鈴与株式会社
住所
静岡県静岡市清水区入船町11-1
電話番号

トピックス(IT)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。