家紋無双プロジェクト
2018-07-05 10:00:36
家紋文化を現代に蘇らせる「家紋無双」プロジェクトの全貌
家紋文化を現代に蘇らせる「家紋無双」プロジェクトの全貌
日本の家紋は、親から子へと受け継がれる大切な文化です。その歴史は平安時代にまで遡り、各家の象徴として存在しています。家紋の中には、子孫繁栄や武運長久を願う祖先の思いが込められていますが、近年の調査によると、20代から30代の男女の多くが自分の家紋を即答できないという事実があります。その結果、家紋が徐々に失われつつあるのではないかという危機感から、家紋研究家の森本勇矢氏が立ち上げたのが「家紋無双プロジェクト」です。
家紋を現代に分かりやすく
「家紋無双」は、家紋に秘められた歴史や意義を明らかにすることを目指しています。その中で特に注目されているのが、古来から使われてきた技法の一つである「擬人化」です。『鳥獣戯画』や『百鬼夜行図絵』などの歴史的作品に見られる擬人化技術を応用し、家紋を親しみやすく表現しています。この新しい試みによって、家紋を若い世代にも広く理解してもらおうとしています。
特に「家紋無双」では、代表的な82の家紋を擬人化したキャラクターを制作しています。森本氏が監修したこれらのキャラクターは、見た目だけでなく、その背景や由来についても詳しく解説されており、単なるアイコンに留まらない深い情報が盛り込まれています。
家紋無双プロジェクトの成果
このプロジェクトの開始は2018年、クラウドファンディングの支援を受けて進められました。公開からわずか7時間半で目標額を達成するとともに、最終的には223%の応援を得るという成功を収めました。このことからも、家紋文化が多くの人々にとって重要であることがわかります。
「家紋無双」は、ただの書籍ではなく、日本固有の文化である家紋を後世に伝えるための活動の一部です。書籍では家紋の由来や分類、さらには著名人にどのように用いられているかといったデータも収録されています。特に902種類の家紋を紹介することで、幅広い知識を得ることができ、読者にとっての大きな学びとなるでしょう。
文化の継承
さらに、家紋文化が未来の世代に引き継がれるためには、現代の視点を取り入れた新たなアプローチが求められます。「家紋無双」はその答えの一つであり、擬人化により多くの人々が関心を持てるような工夫が施されています。著者の森本勇矢氏は、テレビや雑誌、講演会など様々なメディアにおいて家紋の魅力を発信し続けています。
まとめ
家紋は日本の独自文化であり、その魅力を知ることは私たち自身のルーツを理解することにも繋がります。「家紋無双」は、古き良き日本の文化を現代に活かすための重要なプロジェクトであり、一人一人が家紋の重要性を再認識するきっかけになることを願っています。日本の誇るべき文化を後に伝えるために、今こそ家紋に注目し、その魅力を広めていく時期なのです。
会社情報
- 会社名
-
株式会社知楽社
- 住所
- 奈良県橿原市葛本町146-10
- 電話番号
-
0744-55-4229