介護食の未来を切り開く「世界一おいしい北海道の介護食プロジェクト」
株式会社3eeeは、2025年9月から、介護現場で提供される食事の質を根本から見直し、食の喜びと健康の両立を目指す新たな取り組み「世界一おいしい北海道の介護食プロジェクト」をスタートします。このプロジェクトは、介護と障がい福祉事業を展開する同社が、北斗市のレストラン「HOKUTO FARMERS’ TABLE」と提携し、地元の食材を活用した美味しい食事の内製化を実施するものです。
地元の美味しさを存分に活かした食事提供
HOKUTO FARMERS' TABLEは、北斗市の自然から育まれた食材を使用し、「地産地消」を重視するレストランです。同店は、地域社会の活性化に貢献することを目指し、高齢者向けに美味しさと栄養を両立させた食事を提供します。具体的には、同店をセントラルキッチンとして利用し、栄養バランスの取れた食事を事業所に供給する予定です。
高齢者の皆様にも“食べる喜び”を届け、健康的で笑顔あふれる日常をサポートすることが、本プロジェクトの大きな目標です。
栄養改善への取り組み
このプロジェクトでは、栄養面での改善にも力を注ぎます。2021年に参加した研究「速筋タンパクの摂取が高齢者の骨格筋量および筋力に及ぼす影響」では、速筋タンパク質(APP)を朝食時に摂取することで、筋肉量の維持と増加に効果があることが明らかになりました。これを踏まえ、利用者の健康状態を個別に管理・サポートし、3ヶ月後には33.3%の方が適正BMIを達成する結果が得られています。
これらの成果をもとに、本プロジェクトは1日あたり1500〜2000mLの水分摂取、約1800kcalのエネルギー、適正BMI達成を目指す“栄養改善プロジェクト”としても位置づけられています。
持続可能な地域社会の実現へ
「私たちは、北斗市の豊かな自然と生産者の情熱が育んだ食材を最大限に活用し、健康でおいしい食事を提供するために取り組んでいます」と、HOKUTO FARMERS' TABLEは語ります。彼らは、ただ美味しい食事を届けるだけでなく、地域社会を盛り上げる架け橋としての役割を通じて、持続可能な社会と心豊かな暮らしの実現を目指しています。
まとめ
「世界一おいしい北海道の介護食プロジェクト」は、ただの食事提供に留まりません。美味しくて栄養豊富な食事を通じて高齢者に生活の質を向上させ、地域全体を活性化させることが期待されています。株式会社3eeeとHOKUTO FARMERS’ TABLEの連携により、今後の展開が楽しみです。