株式会社クアリアが探究学習の運営支援を実施
株式会社クアリアが東京都調布市にあるドルトン東京学園中等部・高等部での探究学習の運営支援に参画し、その独自の専門性を教育の現場へと還元します。クアリアのミッションは「『学ぶと変われる』をすべての生徒へ」というもので、探究学習のフィードバックシステム「Qareer(クアリア)」を基盤に、全国の様々な生徒に対し探究学習の振り返りとフィードバックを得る機会を提供してきました。その結果、業界内でも特異な専門知識を持つに至っています。
しかし、学校教育現場では探究学習に対して多くの課題が残されています。特に教員からは、「生徒の探究学習をどう支援して良いかわからない」とか、「先進的な学校の取り組みを参考にしたいが、具体的な実践例が見つからない」といった声が多く寄せられています。このような課題に対して、クアリアは相談を受け、新たな解決策を模索してきました。
ドルトン東京学園との連携
探究学習の進展を図る中で、ドルトン東京学園中等部・高等部が抱える問題意識とクアリアが持つ知見が合致し、同校での探究学習の運営支援を行うことになりました。両者が目指すのは、探究学習を通じて生徒たちが主体的に学び、挑戦し続ける姿勢を育むことです。
この連携における具体的な成果物として、次のようなアウトプットが予定されています:
1. 教員向けの探究学習支援ガイドブックの制作。
2. 学校外の学習支援者向けにフィードバックガイドラインを制作。
3. 上記の成果物を作成するプロセスの可視化。
ドルトン東京学園中等部・高等部の教育理念
ドルトン東京学園中等部・高等部は、「学びを設計し、深め・広げ、発信する」ことを教育の核にしています。生徒たちが主体的に取り組むことを促し、探究心を大切にした学びを提供しています。また、その取り組みは雑誌『PEN』でも紹介され、社会的にも高い評価を得ています。
最近では、探究教育部主催で全職員を対象にした研修会が行われ、専門家によるフィードバックに基づいた活発な議論が交わされました。教員たちが抱える課題や実践ノウハウの交換が進むなど、充実した内容となりました。
今後の活動
クアリアは今後も、学校内で行われるさまざまな検討に積極的に参加します。具体的には、中間発表会におけるフィードバックガイドラインの制作や、教員向けのガイドブックの作成、さらにはドルトンエキスポの企画運営支援などが計画されています。本活動を通じて得られた知識は、随時クアリアの公式ウェブサイトなどで公開される予定です。
教員の声
ドルトン東京学園の校長、安居長敏氏は「生徒の探究学習をさらに深化させるために、教員の支援のあり方を深めていきたい」と述べています。彼は探究学習が生徒において自身の強みや目標を見つける手助けをしていると実感しています。
また、探究教育部長の清水佑太氏は、探究学習の実践知をオープンにし、学校間での対話を通じてより深い方法を考えていくことを目指しています。これは教育の未来を共に考える大切なステップと言えます。
このように、株式会社クアリアとドルトン東京学園の取り組みは、探究学習を通じて生徒一人ひとりの成長に貢献することを目指しています。