EasyGopの挑戦
2022-03-04 10:00:14
ベトナムFinTech「EasyGop」が新たな購買体験を提供する理由とは
ベトナムの新興FinTech「EasyGop」
ベトナムでは、デジタル技術の普及と高い購買意欲が見受けられる一方で、銀行口座の保有率は約40%、クレジットカードの普及率はわずか11%にとどまっています。このような状況下、簡単に金融サービスにアクセスできる環境が求められています。そこで、注目を集めているのが、「EasyGop」と呼ばれるFinTechスタートアップです。彼らは、従来の金融サービスが提供できない新たな購買体験を通じて、顧客に道を開いています。
EasyGopの成長戦略
EasyGopは、2020年に業務を開始し、特に中級から高級価格帯の商品に対するシームレスなBNPL (Buy Now Pay Later) サービスの提供を行っています。このサービスは、新興の中間層をターゲットにしており、私立教育や医療、家具など、ベトナムの家庭から支持されるさまざまな商品やサービスに利用されています。
パンデミックの影響を受ける中でも、EasyGopは全64都市・省のうち22の地域で顧客を獲得し、その成長を続けています。また、彼らは大手小売業者Vua Nem(Mattress King)との提携を初期のパートナーシップに持ち、最新の支払いゲートウェイ企業とも連携を強化しています。
創業チームの強み
EasyGopの創業者チームは、FinTechやデジタルマーケティング、投資などの国際的な経験を持つ優れた人材で構成されています。このようなバックグラウンドにより、彼らはベトナム市場のニーズを理解し、消費者金融の動向によく精通しています。GoBearやJP Morganでの経験を活かし、EasyGopはベトナム及び東南アジアにおけるBNPLサービスのリーダーになることを目指しています。
ユーザー中心のサービスデザイン
EasyGopのCEOであるオリビア・アン・グエン氏は、従来の金融商品が高い利子や手数料、複雑な手続きにより消費者の返済意欲を削ぐことを指摘しています。彼女の理念は、より良い金融サービスを生活の中で享受できるべきだというもので、この考えはEasyGopのサービスデザインに直接反映されています。たとえば、違約金なしでの早期返済を可能にすることで、消費者の利便性が向上します。
JAVISの支援
EasyGopは、テクノロジーとイノベーションを通じて、ベトナムの消費者に公平で手頃な金融サービスを提供することを目指しています。代表取締役の熊谷孝幸氏は、オリビア氏と彼女のチームの市場参入戦略を高く評価しており、消費者に対する責任あるアプローチが当社のESGポリシーと一致していることを強調しています。
今後の展望
ベトナムのFinTech市場は急成長を遂げており、EasyGopはその中で重要な役割を果たしています。今後も、教育、家電、家具、医療など、多様な分野のトップ企業との連携を進め、金融サービスのニーズに応えていくことが期待されています。ベトナムの人々がより良い金融環境で生活できることを目指すEasyGopの今後の活躍に、ますます注目が集まります。
会社情報
- 会社名
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株式会社JAVIS Ventures
- 住所
- 東京都千代田区神田猿楽町2-8-11VORT水道橋Ⅲ 4F
- 電話番号
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