サイテックジャパン株式会社の設立背景と目的
建設業界は今、デジタル化の波に乗り、急速に変化しています。特に国土交通省が推進する「i-Construction」は、ICT技術の導入を通じて、建設生産システム全体の生産性を向上させ、魅力ある現場を目指す取り組みとして注目されています。これを受けて、株式会社ニコン・トリンブルは、i-Construction向け商品の専用販売およびサポートを行う新たな子会社、サイテックジャパン株式会社を東京都大田区に設立しました。
代表取締役社長の丹澤孝氏は、今回の設立により、建設業界へのさらなる貢献を目的にしていると語ります。Geographical Information System(GIS)やIoT技術を駆使したソリューションを提供することで、建設業界全体のICT化を促進することを目指しています。
新会社の提供商品とサービス
サイテックジャパンでは、同社の強みを活かし、さまざまな商品やサービスを展開しています。例えば、
- - Trimble Earthworks:この最新のマシンガイダンスおよびマシンコントロールシステムは、設計データに基づいて建設重機を自動制御します。Android OSによる操作性向上が特徴で、オペレーターは自身のワークフローに合わせたカスタマイズが可能です。
- - Trimble Connect:これは情報共有を目的としたクラウドシステムで、設計から施工、設計変更の各プロセスを一元管理できます。プロジェクトメンバー間での情報交換をシームレスに行うことで、コスト削減と効率化を図ることができます。
- - Business Center -HCE:三次元設計データの作成・管理を行うためのソフトウェアです。デザインワークフローをサポートし、i-Constructionに必要な計算帳票の作成にも対応しています。
- - VisionLink:これは現場や重機をリアルタイムで可視化する管理サービスです。建設現場の効率化と安全性を高めるために、視覚的な情報管理が強化されています。
会社設立の思い
サイテックジャパンの設立は、急速に発展する建設業界のICT化を受けた大きな一手です。「IoTの利活用が急増する中で、その課題の解決が急務である」と濵田文子取締役は強調します。新会社は、業界の現状に合わせた迅速なソリューションを提供することで、社会的なニーズに応えていく方針です。
会社概要のご紹介
サイテックジャパンは、東京都大田区のテクノポート三井生命ビルに本社を構え、2017年6月30日に設立されました。今後、i-Constructionの専門会社としての役割を果たし、建設業界全体のデジタル化を後押しする存在として期待されています。
サイテックジャパンの設立は、建設業における新たな地平を拓く試みの一環であり、今後の展開にますます注目が集まります。