大和ハウス工業、テキサス州に物流施設「ブルーリッジコマースセンター」を竣工
大和ハウス工業株式会社が、米国大手不動産デベロッパーのTrammell Crow Companyと協力してテキサス州ヒューストン南西部に新たな物流施設「ブルーリッジコマースセンター」を開発し、2025年8月25日に竣工しました。このプロジェクトは、同社にとってアメリカにおける初の大規模物流施設開発となります。
物流施設の概要
「ブルーリッジコマースセンター」は、平屋建ての5棟から構成され、総床面積は約125,471㎡に及びます。敷地面積は371,259㎡と広大で、数多くのテナントが入居できる構造が特徴です。特にヘルスケア、エネルギー、飲食料品、消費財、製造業など、様々な業種のニーズに対応できるよう設計されています。
施設内には両面トラックバースを備え、入居テナントのてさまざまなニーズに応えるための事務所や1,023台分の駐車場も設置します。この施設は、物流用途にとどまらず、ショールームや小売店舗としても利用できる柔軟性を持っています。
環境に配慮した設計
全5棟は「LEED Certified」を取得予定で、特に「ビルディング2」では太陽光発電設備を設置し、エネルギーを自家消費することで入居者企業の脱炭素化を支援します。環境対策を意識した設計で、持続可能な開発を目指しています。
ヒューストン郊外の成長ポテンシャル
テキサス州ヒューストンは、米国において石油やエネルギーの主要な拠点として知られています。現在、都市の人口は急増しており、2010年から2023年までの間に約150万人が増加しました。また、ヒューストン内のフォートベント郡は全国でも屈指の人口増加率を誇ります。このような環境から、「ブルーリッジコマースセンター」は、ECやサプライチェーンのニーズが高まることが期待されています。
具体的には、ヒューストンの中心地から約34km、国際空港や主要港にもアクセスが容易なロケーションにあるため、陸路、海路、空路からの物流が非常にスムーズです。これにより、拠点としての機能が強化され、多様なビジネスチャンスを生むことが期待されています。
今後の展望
大和ハウス工業は今後、米国だけでなく、ASEAN地域でも事業拡大を目指しています。テキサス州のブルーリッジコマースセンターを足がかりに、さらなる物流施設の開発を進める予定です。このプロジェクトは、地域経済への貢献や雇用の創出にも寄与し、同社の成長戦略の一環として位置づけられています。
テキサス州ヒューストンの「ブルーリッジコマースセンター」は、ただの物流施設ではなく、地域のビジネス活性化や持続可能性を兼ね備えた未来型のプロジェクトとして注目されるでしょう。