数検が準1級と2級の団体別成績票を発行
公益財団法人日本数学検定協会は、7月に実施される数検の団体別成績票について、その対象階級を拡大することを発表しました。これにより、2024年7月6日に実施される検定からは準1級と2級の結果も反映された成績票が発行されることになります。
団体別成績票とは?
団体別成績票は、数検を受けた団体の指導者向けに提供される資料で、合格率や平均点、学年別の正答率などの情報が含まれています。これを通じて指導者は、団体の学習成果や課題を把握し、今後の指導に活かすことが可能です。
準1級と2級の追加
これまで、この団体別成績票は準2級から5級までに限定されていましたが、高等学校の教育において重要な役割を果たす2級以上の成績票発行への要望が高まっていました。その声に応える形で、準1級と2級も扱うことが決定されたのです。これにより、特に高校数学に関わる指導者にとっては、求められる学習改善の手助けとなり、自身の指導力向上にも繋がると期待されています。
成績票の特長とメリット
団体別成績票には数々の特長があります。例えば、評価をグラフ化することで獲得したデータから団体の学力特性を視覚的に理解できます。また、誤答傾向の分析を通じて、特定の問題におけるつまずきの理由を探ることも可能です。こうした情報は、教育現場での指導改善に役立っているといえるでしょう。
数検とは?
数検は、算数・数学の実用的な能力を測る検定試験で、1992年の設立以来、多くの受検者が参加しています。全国には約18,000もの教育機関が数検を実施しており、その志願者数は年間30万人を超えている状況です。また、海外にもその影響力を広げており、フィリピンやインドネシアなどでも実施されています。
結論
今後、公益財団法人日本数学検定協会では、受験者やその指導者が効果的な学習活動を行えるよう、さらなる検定の運営を盛り上げていくことでしょう。指導者たちが受け取る団体別成績票の充実は、教育の質を一段と向上させるための重要な一歩となるはずです。