エイベックスとMUSIC STORY、音楽メタデータ最適化を目指した提携を発表
2023年に入り、エイベックス・ミュージック・クリエイティヴ株式会社(AMC)は、ストリーミングプラットフォームにおける音楽メタデータの価値を最大化するために、フランスの音楽メタデータのリーダーであるMUSIC STORY社と戦略的パートナーシップを結ぶことを発表しました。
この提携は、日本の音楽レーベルにとって初の試みであり、音楽業界に新たな風を吹き込む可能性を秘めています。MUSIC STORY社は、音楽とテクノロジーの両面での専門知識を組み合わせたユニークなアプローチを取っており、クライアントにはグローバルなメジャーレーベルや主要音楽サービス、メディア、コンサートチケット販売会社などが含まれています。彼らは、高品質なメタデータと優れたユーザーエクスペリエンスを提供し、クライアントのビジネスの課題を解決しています。
MUSIC STORY社のCEO、ジャン=リュック・ビオレ氏は、「メタデータは音楽業界における競争力の源泉となっています。エイベックスは、その質や構造に投資することで、長期的なカタログのパフォーマンスを向上させるリーダーシップを示しています」とコメントしています。
エイベックスのデジタルソリューショングループのゼネラルマネージャー、中島和義氏は、「ストリーミング時代において、過去の楽曲は単なるカタログではなく、新たなリスナーと出会う生きた資産です。この提携は、それらの資産に対して新たな情熱を注ぐものになります」と語っています。
エイベックスが持つ広大な楽曲カタログのメタデータを世界基準で最適化することによって、国内外のデジタルプラットフォームでの楽曲発見性を向上させる狙いがあります。これにより、リスナーには多彩で豊かな音楽との出会いが提供され、アーティストやクリエイターには公正な報酬が還元される期待が高まります。
エイベックスは、企業理念である「エンタテインメントの可能性に挑み続け、人が持つ無限のクリエイティビティを信じ、多様な才能と共に感動を届ける」ことを重視しています。この新たな提携を通じて、同社は「Really! Mad+Pure」を掲げ、グローバル戦略の加速と持続的な成長を目指しています。
MUSIC STORY社について
MUSIC STORYは、音楽の没入感を追求し、独自のメタデータ管理とエンジニアリングソリューションを提供する世界的な企業です。本社はフランスのリールにあり、50カ国以上で活動しています。13の言語で対応できるエンジニアや音楽エディターが揃った国際チームが、クライアントのニーズに応じたカスタマイズを行っています。日本市場におけるMUSIC STORYのビジネス展開は、音楽テック企業の進出を支援する株式会社PRTLの福山泰史氏が担当しています。
エイベックス・ミュージック・クリエイティヴ株式会社について
エイベックスは、音楽やアニメ・映像、海外事業など多方面にわたるエンターテインメントコンテンツを展開する日本の有力企業です。音楽レーベル事業を中心に、企画・制作・販売など多彩な事業を運営しており、音楽・映像・デザインに関するクリエイティブ制作やECサービスなども展開しています。