守山での鎌倉シャツコットンプロジェクト
滋賀県守山市で新たに始まった「鎌倉シャツコットンプロジェクト」は、国産超長綿の栽培とアパレル製品の循環利用を通じて、持続可能なファッションの実現を目指しています。このプロジェクトは、株式会社ピエクレックスとメーカーズシャツ鎌倉株式会社が協力し、地域内で「ALL MADE IN JAPAN」を体現する試みです。
プロジェクトの背景
このプロジェクトは、2025年2月に開催予定の「第1回 ピエクレックスカンファレンス」で発表された構想の一環として始まりました。守山市内でのコットン栽培を通じて、使用済みアパレル製品を堆肥化し、新たなコットンを栽培する循環型ファッションモデルの構築を目指しています。地域の自治体や企業、農協、教育機関との連携を通じて、地域を起点とするサステナブルなファッションを社会に浸透させていくことが狙いです。
プロジェクトの実施内容と地点
このプロジェクトでは、以下の場所でコットンの栽培が行われます。
- - JAファーマーズマーケットおうみんち本店隣接農地
- - 立命館守山中学校・高等学校敷地内
- - ヤンマーサンセットマリーナ敷地内
主な参加団体も挙げておくと、メーカーズシャツ鎌倉、守山市、レーク滋賀農業協同組合(JAレーク滋賀)、立命館守山中学校・高等学校、ヤンマーサンセットマリーナ、ピエクレックスが名を連ねています。
初植えセレモニーと地域参加の意義
2025年5月16日には、3か所で同時に苗植えが行われ、参加者が連携して“循環のはじまり”を共有しました。この活動には立命館守山中学校・高等学校の生徒も参加し、次世代への継承を象徴する場となりました。また、さらに翌日にはローンチセレモニーも開催され、森中高史守山市長をはじめとする関係者が出席し、地域の重要な事業として注目を集めました。
今後の展望と地域参加の機会
このプロジェクトで植えられたコットンは、2025年11月から12月にかけて収穫予定で、市民を対象とした収穫体験イベントも計画されています。地域全体で「服を育てる」物語に参加できる機会を提供し、資源の循環と地域の関わりを強化しながら真のサステナブルモデルの実現を図ります。
メーカーズシャツ鎌倉とは
1993年に設立されたメーカーズシャツ鎌倉は、その質の高いシャツとメイド・イン・ジャパンの技術により、国内外での評価も高まっています。同社は、「世界で活躍するビジネスパーソンをシャツで応援する」をモットーに、最高品質のシャツ作りに励んでいます。日本の縫製技術は世界最高レベルとされ、そのクオリティはニューヨークや上海でも愛されています。
P-FACTS(ピーファクツ)とは
プロジェクトを支える「P-FACTS」とは、ピエクレックス社が運営するアパレル製品の回収・堆肥化システムです。地域で使用された製品を循環利用するために、参加企業や自治体、教育機関と協力し、持続可能なファッションの実現を目指しています。認証マークが付与された製品は、堆肥化を保証し、環境に配慮した選択肢を提供します。
このプロジェクトは、未来のファッションや環境意識を刷新する非常に重要な取り組みとして注目されています。地域のすべての人々がこの循環に関わり、持続可能な社会への一歩を共に踏み出せることを期待しています。