三菱ケミカル、サステナブルなプラスチックリサイクル事業を加速させる新プラットフォーム導入
三菱ケミカルの新たな挑戦
三菱ケミカル株式会社(以下「当社」)は、東京都千代田区に本社を構える企業で、サステナブル素材の社会実装に向けた取り組みの一環として、プラスチック油化ケミカルリサイクル事業の商業化を目指しています。この事業では、2025年度中の商業化を予定し、信頼性の高いサプライチェーンの構築に力を入れているのです。
プラットフォーム導入の背景
天然資源の枯渇と環境問題への関心の高まりを受け、当社はプラスチックリサイクルの重要性を認識しています。特に、リサイクル技術として注目される油化プロセスは、廃プラスチックから新たな化学製品を生み出す可能性を秘めています。しかしながら、リサイクルプロセスにおいては、素材の由来や環境価値を消費者に正確に伝えることが求められます。そこで、Circularise Japan株式会社(以下「サーキュライズ社」)の「製品トレーサビリティプラットフォーム」を導入することが決定されました。
このプラットフォームを使うことで、原料が持つ特性や由来、さらにはそれに伴う環境への影響を正確に把握し、消費者や取引先に対して透明性のある情報提供が可能になります。
プラットフォームの機能
「製品トレーサビリティプラットフォーム」は、サーキュライズ社が開発したもので、企業が製品のトレーサビリティを向上させるための強力なツールです。これにより、原料の調達から最終製品に至るまでのデータを収集・可視化することが可能です。特に、マスバランスアプローチを用いることで、様々な原料がどのように製品に寄与しているかを効率的に管理できます。
ISCC PLUS認証の取得
当社は、茨城県神栖市にあるケミカルリサイクル設備において、2025年7月に国際的な持続可能性の基準であるISCC PLUS認証を取得しました。この認証を通じて、リサイクルプロセスの信頼性を高め、消費者にとっての製品価値を向上させることが可能となります。本プラットフォームの導入により、当社は原料や製品の透明性を確保し、サステナブルな未来を目指して邁進します。
サーキュライズ社の使命
2016年にオランダで設立されたサーキュライズ社は、製品トレーサビリティに特化したプラットフォームを開発する企業です。企業の排出量削減やレジリエンス向上を支援し、持続可能なビジネスモデルの確立を目指しています。日本法人であるCircularise Japanは、国内企業が欧州規制に適合するためのサポートも行っており、今後の事業展開が期待されます。
この新しい取り組みは、プラスチックリサイクルの未来における重要なステップとなるでしょう。
会社情報
- 会社名
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三菱ケミカル株式会社
- 住所
- 東京都千代田区丸の内1-1-1
- 電話番号
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03-6748-7140