子どもに身につけさせたい「表現力」と読書習慣の重要性
最近の進学塾・栄光ゼミナールが行った調査によると、保護者が子どもに身につけさせたい力として最も支持を集めたのは「表現力」でした。この調査結果は、2026年の5月に実施され、小学1年生から高校3年生の保護者2391人の回答が寄せられました。
読書習慣とその影響
調査から明らかになったのは、小学生の56.4%、中学生の45.6%、高校生の25.3%が「習慣的に読書をしている」と回答したことです。この結果を受け、保護者は子どもが読書をすることによって得られる良い影響について、高い期待を抱いています。具体的には、語彙が増え、読解力が向上するといった好影響が指摘されています。特に、読書を好む子どもたちは、そうでない子どもたちよりも「文章を書くことが好き」である傾向が見られました。
読書をしない理由としては、「マンガやテレビ、ゲームに興味がある」といった回答が多く、また「習い事や部活で忙しい」という声もありました。特に、中高生の保護者からは「スマートフォンを持ってから読書をしなくなった」という声も多く寄せられました。
その一方、子どもが本を手に取るきっかけには「書店や図書館で目に留まる」という回答が多く、小学生の63.2%がこの要素を挙げています。高校生では、学校の課題や好きな作家の作品が影響を与えているようです。
表現力の育成
保護者が子どもの言葉遣いについて今後育んでほしいと考えているのは、「物事の要点を整理し、分かりやすく伝える力」です。約70%の保護者がこのスキルを求めており、他にも感情や考えを自分の言葉で表現できることや、豊かな語彙で感情を表現できる能力が求められています。このような表現力の向上は、読書を通じてより一層促されると考えられています。
実際に調査では、読書好きな子どもは文章を書くことにも興味を持つことが示されています。読書を好む保護者の約60.4%が、子どもが文章を書くことも好きだと感じていることがわかりました。この傾向からも、読書と表現力の関係性は非常に密接であることが示唆されます。
根本的なアプローチ
子どもが読書に親しむための工夫や方法としては、親が楽しんでいる本と同じものを一緒に読むことや、学校での出来事をテーマにした本を借りてくることなどが挙げられます。また、テレビを見ながら字幕をつけることや、子どもと一緒に本の感想を語り合う時間を設けることが有効であるとされています。こうした親の関わりが読書習慣を育む一助となります。
結論として、今後の教育において、子どもたちが自身の考えや感情を表現できる力を養うことがますます重要になってきています。読書がその基盤を作り、応用力応じたスキルを育てる中で、表現力向上が実現できるのではないでしょうか。保護者からの期待が集まる中で、読書と表現力の関係性を深める取り組みが必要です。