新型計装用コンディショナWGC-220シリーズが持つ革新機能とは
株式会社共和電業が10月30日に発売した新型計装用コンディショナWGC-220シリーズは、業界において注目される最新機種です。この製品は、ひずみゲージ式変換器用の指示計・表示器であり、タッチパネルを用いて1台で2チャネルの測定を実現した点が特長です。具体的にどのような機能が搭載されているのか、以下に詳しくご紹介します。
1. 高速演算処理で品質管理をサポート
WGC-220シリーズは、驚異的な演算処理速度を持ち、従来モデルの4倍である4000回/秒でデータを処理します。この性能のおかげで、同時に左右の荷重の合計や差を迅速に算出し、リアルタイムでの監視・判定が可能になりました。これにより、ピーク値を逃すことなく、より正確な品質管理が実現します。
2. 直感的な操作性
本機はカラフルなタッチパネルを採用しており、画面の視認性が高いのが特徴です。そのため、直感的に操作できることが魅力の一つです。新モデルでは、各チャネルの値だけでなく、和・差演算処理の結果も同時に表示することができるため、1画面で4つの情報を確認できるという利点があります。この操作性は、使用者にとって非常に便利です。
3. 多彩な入出力機能
WGC-220シリーズは、アナログ出力やRS-485、USBなどの多彩な入出力インターフェースに対応しています。また、制御入力が11点、制御出力が15点という多点制御入出力機能も搭載しており、PLCを含む各種制御システムとの連携を容易にしています。これにより、柔軟な運用が可能となり、さまざまな現場で活用できます。
4. 安全性を考慮した片側運転機能
特に鉄鋼業界向けのモデルWGC-221Aには、入力の一方に不具合が生じた際に、かんたんな設定で片側運転に切り替えられる機能があります。これは24時間稼働が求められる設備において非常に有効であり、安定した運用を支援します。
5. 不具合分析をサポートする各種機能
WGC-220シリーズには、異常値をSDカードに記録できる異常ログ機能や、特定の区間でのピーク値検出を行うホールド機能などがあり、製造現場での不具合分析を助けます。これにより、より迅速な対応が可能となるでしょう。
主な用途
WGC-220シリーズの主な用途は、鉄鋼ラインプレス荷重管理です。高精度での荷重測定が求められる現場に最適な製品であると言えます。
製品概要
この新しい計装用コンディショナのラインナップには、WGC-220AとWGC-221Aの2モデルがあります。価格はそれぞれ280,000円(税抜)と330,000円(税抜)で異常ログや片側運転機能に対応しています。
共和電業の歴史と未来
株式会社共和電業は、1949年に設立されて以降、ひずみゲージの日本での商業化を成功させた企業です。75年を超える経験と技術を背景に、数多くの高性能な計測機器を開発し、社会に貢献しています。これからも、様々なニーズに応える製品開発を続け、安心・安全な未来づくりに寄与していくことでしょう。製品の詳細については、
こちらのWebサイトをご覧ください。