自動運転の未来を共に創る
RobinX株式会社とUISEE株式会社が、このたび日本市場における自動運転事業の拡大に向けた協業を開始しました。RobinXは「ロボティクスと共に、より良い未来へ」というビジョンを掲げ、AIとロボットを活用して社会に寄り添った未来を創造するスタートアップ企業です。一方、UISEEは中国の中でも名高い自動運転ソリューションのプロバイダーで、2016年の設立以来、全方位型自動運転プラットフォーム「UOS」を基にした多様な商用実績を持ち、特に空港や工場などでの活躍が注目されています。
日本の空港と物流現場が抱える課題
最近、国内の空港や物流業界では深刻な労働力不足や作業環境の厳しさが問題化しています。特に、猛暑や悪天候などの影響で人手を確保することが難しくなっており、航空貨物の需要が増加しているのに対し、人材の負担は増すばかりです。また、公共交通や物流に使用されるディーゼル車両から排出されるCO₂の増加も問題視され、業界が掲げる2030年のカーボン削減に向けた取り組みが急務となっています。自動運転技術の導入によって、安全性や効率性を高め、省人化が実現できることが期待されています。
協業の方向性と具体的な取り組み
RobinXとUISEEは、この協業を通じて、既存の技術と知見をもとに日本における自動運転技術の応用可能性について検討を進めます。その中で、以下の2つの分野での取り組みが期待されています。
空港での活用例
- - 自動牽引車による手荷物や貨物の自動搬送の導入
- - 充電、積み込み・積み下ろし作業の自動化の検討
- - 事故削減やCO₂削減を目的としたソリューションの導入
物流・工場での展開
- - 工場や産業パークでの自動搬送車両の導入可能性
- - 海外事例(BASFやSinopec)の参考に基づく、国内向けソリューションの模索
- - サプライチェーンの効率化や人手不足への対応策の探求
RobinXは日本市場でのネットワークや顧客基盤を活かして導入支援と事業開発を担い、UISEEは技術とノウハウを提供します。両社は共同で、Proof of Concept(PoC)から商用化までを支援し、安全かつ効率的な自動運転の普及を目指します。
今後のビジョン
RobinXとUISEEは協業を通じて、自動運転ソリューションを空港や物流施設に留まらず、都市交通や港湾、工場など幅広い分野に展開し、日本市場での事業を拡大していく予定です。将来的には日本の規制やインフラ環境に適した形で技術のローカライズを進め、自治体や大手インフラ事業者と連携しながら、社会全体の効率と環境負荷の削減に貢献することを目指しています。
会社情報
RobinX株式会社
- - 所在地:東京都港区北青山2-9-15 三輪ビル2F
- - 設立:2025年2月
- - 代表者:桐生 頴
- - 事業内容:AIソリューション、自動認識装置、IoT機器やシステムの開発・提供
- - Web:robinx.ai
UISEE株式会社
- - 所在地:中国北京市朝陽区
- - 設立:2016年
- - 代表者:呉 甘沙
- - 事業内容:自動運転技術、AIドライバーOSの開発・提供
- - Web:uisee.com
この取り組みが日本の未来にどう貢献していくのか、今後の展開に期待が寄せられています。