高齢者の認知機能を守るPHR活用チャット支援の実証結果
株式会社WizWeが、NTTドコモビジネスと共同で行った実証実験の結果が発表されました。この実験では、高齢者が健康的な生活を維持し、認知機能を保つためのLINEサービス「メモリンク」を用いて、個別最適化されたチャットサポートが効果的であることが確認されました。
実証実験の背景
日本は少子高齢化が進行しています。この中、民間企業が提供するPHR(Personal Health Record)データの活用が注目されています。健康診断や運動の記録、ウェアラブルデバイスからの情報を活用したサービスが台頭し、特に認知機能維持や健康的な生活習慣を促進することが求められています。政府も医療DXを推進し、デジタル技術による介護予防の取り組みに力を入れています。
具体的な実証内容
本実証では、高齢者22名が参加し、彼らの歩数や睡眠データをNTTドコモビジネスの「けんこうマイレージ」を介して取得しました。専任の習慣化サポーターがLINEで励ましのメッセージや、脳の健康維持に役立つ情報を配信しました。これにより、個別にサポートされる形で、参加者は日常の健康活動を記録し、意識的に生活習慣を改善することができました。
主な成果
実証中、86%の高齢者が運動や睡眠の記録を週3日以上行っており、通院やカウンセリングを継続することができました。これにより、多くの参加者が健康的な生活習慣を実践し続けることができたと示されました。
チャットサポートにより、自分の健康維持に対する自己効力感が向上。参加者の自己評価によると、平均7点と高い数値が出ました。手厚いサポートが、心の面でもプラスに働いたと言えるでしょう。
すべての参加者が再びサービスを利用したいと考えており、有料に対する受容性も高いことが明らかになりました。これにより、ビジネスとしての成立の可能性も示唆されています。
ケア現場との連携
実証の結果、ケア職員からは「日々の状態を把握しやすくなった」との声も挙がっています。デジタル技術を用いた支援が、現場のケアの質を向上させるとともに、より効果的な介護予防の促進につながることが期待されています。
今後の展望
WizWeは、この実証結果をもとに、さらなるサービス展開を計画しています。高齢者向けクラブや保険会社、自治体などとの新たな連携を模索し、さらなる参加者を募りたい考えです。
また、今後は10,000名規模の導入も視野に入れ、社会実装の実現を目指しています。デジタルを活用した健康支援が高齢者の生活にどのように寄与できるのか、大いに期待が寄せられています。
会社概要
WizWeは2018年に設立され、健康と教育をテーマにした習慣化支援事業を展開しています。これからも、先進技術を活用して、社会の様々な課題解決に取り組んでいくでしょう。