積読チャンネルの成功
2025-03-06 11:45:52

新たな書籍販売の流れを生む「積読チャンネル」の奇跡

新たな書籍販売の流れを生む「積読チャンネル」の奇跡



出版不況が話題となる中、株式会社バリューブックスが展開するYouTubeチャンネル「積読チャンネル」が異彩を放っています。2024年1月にスタートしたこのチャンネルでは、社員の飯田光平が毎週の定期配信を通じて本を紹介し、読者の積読を増やすことを目的としています。特に、1本の動画で8,000冊の同人誌を完売させたことが話題となり、出版業界に新たな風を吹き込みました。

出版業界が直面する困難



近年、日本の出版業界は厳しい現実に直面しています。紙の出版物の売上は1996年のピーク時から約60%減少し、書店の数も減少の一途をたどっています。2023年度には、全国での書店数が10年前に比べて約30%も減少しました。それでもなお、書籍を手に取りたいという読者との橋渡しをするための新しいアプローチが必要とされています。

「積読チャンネル」の成功事例



「積読チャンネル」第52回の配信において、飯田が紹介した同人誌『螺旋じかけの海』は、わずか数時間で1,000冊が売り切れ、その後の予約販売を含めると累計8,000冊が完売しました。この成功は、従来の個別書店やオンライン書店の枠を超え、YouTubeというプラットフォームを生かした販売手法が功を奏した結果と言えます。

動画のURLはこちら

飯田が語る完売の道のりをつづったnote記事も話題になり、多くの支持を得ました。記事の詳細はこちらで確認できます。

年間累計の驚異的な販売数



2024年12月31日までに、「積読チャンネル」は83本の動画を配信し、119冊の新刊を紹介。各書籍の売上は年間累計で13,542冊を記録し、いくつかの書籍は重版にも至りました。この数字は、飯田の選書や独特の紹介スタイルによるものであり、視聴者を惹きつける要素が揃っていることを示しています。

視聴者に響く4つのポイント



1. 多彩なジャンルを紹介: 小説やビジネス書からエッセイまで幅広いジャンルを取り上げることで、さまざまな読者層にアプローチしています。

2. プロの選書: 書店員としての視点を活かした選書で、視聴者の興味を引くことに成功。自身の見解やおもしろい点を交えた解説が熱心な視聴者を生んでいます。

3. フラットな組織体制: 決定が迅速で、視聴者の反応に素早く応える体制が、円滑な運営を支えています。

4. 魅力的な購入特典: バリューブックスで購入した場合におまけ動画がもらえるという特典が、販売促進にも寄与しています。

未来に向けて



飯田は今後、従来の本だけでなく、出版社や著者とともに新しい書籍をプロモーションする機会を増やしていくことを表明しています。また、専門の書店員を新たに増員し、番組をさらに充実させる予定です。

積読チャンネルの基本情報



チャンネル登録者数は50,300人を超え、総再生数は約494万回に達しています。読者に毎回新たな発見を提供し、積読を増やすことを目指したこの取り組みから目が離せません。

公式YouTubeチャンネルはこちらです。

会社情報



株式会社バリューブックスは、長野県上田市に本社を置き、さまざまなサービスを通じて本と読者の架け橋を作っています。書籍の買取・販売、移動式書店「ブックバス」、寄付事業など、多角的な活動を展開しています。


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会社情報

会社名
株式会社バリューブックス
住所
長野県上田市上田原680-17
電話番号
0120-826-299

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