第一工業製薬がDBJ環境格付最高ランクを獲得
京都市に本社を置く第一工業製薬株式会社が、株式会社日本政策投資銀行(DBJ)から提供される「DBJ環境格付」において、最高ランクを取得しました。この格付は、DBJが独自に開発したスクリーニングシステムによって企業の環境経営のレベルを評価し、優良企業を選出するものです。
高評価の理由
この評価を受けた背景には、第一工業製薬が進める環境経営に関する幾つかの要素があります。まず、RC推進会議および環境保全会議を基盤とした環境経営の推進体制が整備されており、2030年に向けたGX戦略の目標が中期的に設定されています。この取り組みの中で、トップマネジメントによる定期的なレビューが行われ、進捗状況が厳密に管理されています。また、インターナルカーボンプライシングの導入や、再生可能エネルギーの選定的導入による温室効果ガスの削減に向けた努力も評価されています。
次に、顧客の環境ニーズを営業段階から開発部門に引き継ぐ仕組みが確立されており、技術力を用いて少量多品種の製品開発が進められています。これにより、新しい環境貢献型製品の定義や数値目標の見直しを行い、環境貢献型製品の拡大を目指しています。
さらに、2030年を見据えたサステナビリティ戦略の策定や、研究戦略における成長領域への集中投資が行われており、持続可能なイノベーションを生み出すための基盤が整っています。
期待される未来
これらの取り組みの結果、第一工業製薬は「環境への配慮に対する取り組みが特に先進的」と評価され、最高ランクの格付を獲得することができました。中期経営計画「SMART 2030」では、2050年に向けてカーボンニュートラルを実現するためのGHG排出量削減施策が強調されています。今後、同社は環境と安全に関する基本方針のもとで、全社員一丸となって環境経営を推進していく方針です。
このように、第一工業製薬はただの化学製品の提供を超え、環境への影響を最小限に抑えながら持続可能な社会を形成するための責任を果たす企業として注目されています。今後のさらなる活動に期待が寄せられます。