東京都の下町、台東区・荒川区・葛飾区において、地域の中小企業や町工場の技術と創意工夫を評価し、支援することを目的とした『東京TASKものづくりアワード2024』が開催されました。このアワードは、2006年から続くもので、地域のものづくり産業を活性化させるために設立されました。今年のアワードには、合計32点の作品が応募され、その中から大賞1点、優秀賞2点、奨励賞4点が選ばれました。
入賞製品のラインナップ
最も注目を集めたのは、大賞を獲得した
キャメルクローバーです。この製品は、鉛筆が持つ本来の形を見直し、特に初めて絵を描く子供たちが使いやすいようにデザインされた、新感覚の鉛筆です。従来の細長い鉛筆に対し、太めで三角形の面を持つ特徴的な形状になっており、指がフィットしやすく、滑りにくい工夫がされています。
これにより、力の弱い子供たちでも快適に持つことができ、正しい持ち方を理解する手助けとなります。製造には1年半の時間がかかり、木の温かみを感じられる素材感にもこだわったそうです。販売価格は税込1,800円で、専用の鉛筆削りもセットになっています。開発を手掛けたのは、荒川区の
株式会社キャメル鉛筆製作所で、同社に問い合わせることも可能です。
入賞製品の展示
大賞と優秀賞、奨励賞を受賞した製品は、2025年2月12日から14日まで東京ビッグサイトで開催される「第99回 東京インターナショナル・ギフト・ショー春2025」にて展示される予定です。出展ブースは東京TASKとなっており、多くの人々に入賞作品を直接見てもらえる機会となります。
審査のプロセス
このアワードの審査は、多彩な専門家とバイヤーから成る審査員チームによって行われます。多くの応募作品の中から選ばれた入賞製品は、ただ見た目が優れているだけでなく、生活を便利にし、かつ新しい価値の提供につながることが求められます。
これまでの受賞作品の中には、大手小売店で販売されているものや、国内外のメディアで取り上げられるものも多く、受賞企業にとっては大きな宣伝効果も期待できます。このように、東京TASKものづくりアワードは、地域の企業が新たな挑戦をするための刺激となり、またその後の支援やネットワーク構築へとつながる重要なイベントとして定着しています。
東京の下町が誇る技術と創造力が集った『東京TASKものづくりアワード2024』は、今後も地域活性化のシンボルとして、多くの人々に愛され続けることでしょう。