ホタメット:万博公式ヘルメット
2023-03-07 18:00:18

ホタテ貝殻でできたエコヘルメット「HOTAMET」が大阪・関西万博で防災用ヘルメットとして採用決定!

ホタテ貝殻から生まれたエコヘルメット「HOTAMET」が大阪・関西万博で採用



2025年大阪・関西万博の開催が近づくなか、注目を集めているのが、ホタテ貝殻を再利用した環境配慮型ヘルメット「HOTAMET(ホタメット)」です。この画期的なヘルメットは、万博の防災用公式ヘルメットとして導入されることが決定しました。

海の恵みと技術革新の融合



HOTAMETは、北海道猿払村の豊富なホタテ貝殻と廃プラスチックを組み合わせた新素材「カラスチック®︎」で作られています。猿払村では、ホタテ加工の際に大量の貝殻が廃棄物として排出されており、その有効活用が課題となっていました。この課題に着目した甲子化学工業株式会社は、貝殻の主成分である炭酸カルシウムに着目し、新素材の開発に成功。廃棄物を資源に変えることで、環境問題への貢献と地域経済の活性化に繋がるサステナブルな取り組みを実現しました。

サステナビリティへの強い意志



HOTAMETは、「Co-Design Challenge」プログラムに選定されたことで、大阪・関西万博での採用が決まりました。このプログラムは、万博のテーマである「いのち輝く未来社会のデザイン」を体現する、新しい共創事業です。環境問題への意識の高まりの中、HOTAMETのサステナブルな取り組みは、万博の理念と見事に合致しています。

環境負荷を低減する革新的な素材



「カラスチック®︎」は、従来のプラスチックと比較してCO2排出量を最大約36%削減できる環境配慮型素材です。さらに、ホタテ貝殻を混ぜ込むことで、ヘルメットの強度も向上しています。これは、素材開発における技術革新が、環境保全と製品性能の向上を両立できることを示しています。

貝殻の構造を模倣したデザイン



HOTAMETのデザインには、「生物模倣(バイオミミクリー)」という考え方を取り入れています。ホタテ貝殻の構造を模倣した特殊なリブ構造により、素材の使用量を少なくしながら、耐久性を約30%向上させています。自然の知恵を活かすことで、環境負荷を最小限に抑えた製品設計を実現しています。

大阪・関西万博での活躍に期待



2025年4月13日から10月13日まで開催される大阪・関西万博では、多くの来場者が訪れることが予想されます。万博期間中、HOTAMETは来場者の安全を守る防災用ヘルメットとして活躍します。このヘルメットを通じて、サステナブルな社会への意識がより一層高まることが期待されます。

甲子化学工業株式会社の取り組み



甲子化学工業株式会社は、1969年創業の東大阪にあるプラスチックメーカーです。病院やオフィス、コンビニなど、幅広い分野で製品を提供しています。同社は、環境問題への取り組みにも積極的で、新型コロナウイルス感染拡大初期には、フェイスシールドを全国の病院に寄付するなど、社会貢献活動にも積極的に取り組んでいます。

まとめ



HOTAMETは、廃棄物問題の解決、環境保全、地域経済活性化という複数の課題に同時に取り組む、革新的な製品です。大阪・関西万博での採用は、その取り組みが広く認められた証であり、今後のサステナブルな社会づくりに大きく貢献するものと期待されます。

HOTAMETの今後の展開にも注目が集まります。

会社情報

会社名
甲子化学工業株式会社
住所
大阪府大阪市東成区東小橋1-12-20
電話番号
072-962-6012

トピックス(その他)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。