2025年11月1日、鹿児島県の肝付町立内之浦総合グラウンドで、宇宙甲子園ロケット部門の鹿児島大会が開催されました。この大会は、鹿児島の中高生たちが集まって自作のモデルロケットを打ち上げるという、非常にユニークなイベントです。約200名の来場者を迎え、8つのチームが競い合いました。
競技内容は、卵を搭載したモデルロケットを2回打ち上げ、その帰還を競うものでした。目標高地や滞空時間にどれだけ近づけるかが鍵となるこの競技で、参加チームは限られた時間の中で精一杯のパフォーマンスを見せました。
結果として、1位に輝いたのは鹿児島県立楠隼中学校のチーム「藍色空間(ブルースペース)」です。このチームは、代表の枝廣快知さんを筆頭に、日南陽一さん、樋川颯人さん、沖田寅貴さんの4名で構成されており、見事全国大会への切符を手にしました。この全国大会は、2026年2月に福島県南相馬市で行われる予定です。
2位は同じ鹿児島県立楠隼中学校の「どせいさん」、3位は鹿児島県立甲南高等学校の「蒼天破天者(スカイブレーカー)」でした。このように、地元の中高生たちが競い合う光景は、参加者にとっても観客にとっても刺激的なものとなりました。
また、特別賞に選ばれた「チームIKEDA」のコメントが印象的でした。彼らは、「コラボレーションが大きな成果を生むことを学び、自分たちの限界を広げる素晴らしい機会でした」と語っており、参加者全員が大きな経験を得たことが伺えます。
この大会は、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)、特に内之浦宇宙空間観測所の近くで行われたため、参加者たちにとっては、本格的な宇宙産業の最前線を感じる貴重な機会となったことでしょう。
宇宙甲子園の取り組みは、若者たちに宇宙への理解と興味を深めることを目的としています。具体的には、宇宙に関する知識や技術を実践的に学ぶ場となっており、参加者は仲間との競争を通じてスキルを高めています。実行委員会は、今後も全国各地で行われる競技会を通じて、グローバルで活躍する人材を育成することを目指しています。
全国大会に向けて優勝チームの意気込みも熱いもので、「新しい挑戦に胸を躍らせ、これまでの実績から臆することなく全力を尽くしたい」と語っています。このような若者たちの挑戦は、宇宙産業の未来を育む大きな一歩となることでしょう。
参加した中高生たちは、未来の宇宙技術者や科学者として、今後どのような活躍を見せるのか、目が離せません。次号の大会に向けて、期待が高まります。