没後120年 エミール・ガレ:憧憬のパリ展
華麗なるアールヌーヴォーの巨匠、エミール・ガレの世界を堪能
2025年2月15日(土)から4月13日(日)まで、東京・六本木のサントリー美術館で、「没後120年 エミール・ガレ:憧憬のパリ」展が開催されます。
この展覧会は、フランスを代表するアールヌーヴォーの巨匠、エミール・ガレ(1846-1904)の没後120年を記念して開催される大規模な回顧展です。ガレは、ガラス工芸、陶芸、家具デザインなど、多岐にわたる分野で類まれな才能を発揮し、独特の芸術世界を築き上げました。
パリでの成功と栄光、そして影
ガレは、フランス北東部ロレーヌ地方のナンシーで生まれ育ち、父が営むガラス・陶磁器の製造卸販売業を受け継ぎました。しかし、彼の名を世界に轟かせたのは、芸術の都パリでの活躍でした。パリ万博への出品や、パリの富裕層への販売網の構築などを通して、ガレは国際的な成功を収めました。1889年のパリ万博以降は、特に社交界との繋がりを深め、絶大な人気を誇る存在となります。しかし、その栄光の影には、想像を絶するほどの社会的プレッシャーもあったと伝えられています。1900年の万博からわずか4年後、彼は白血病により生涯を閉じました。
パリ装飾美術館所蔵の傑作も多数出品
本展では、ガレとパリとの深いつながりに焦点を当て、彼の芸術家としての軌跡をたどります。フランスのパリ装飾美術館から、数々の万博出品作を含む貴重な作品群が多数出品されるほか、近年サントリー美術館に収蔵された、パリでガレの代理店を営んでいたデグペルス家伝来の資料も初公開されます。ガラス工芸、陶器、家具、そしてガレ自筆の文書など、約110点にも及ぶ資料を通して、その豊かな芸術世界を存分にお楽しみいただけます。
見どころ
パリ万博出品作を含む、ガレの代表作の数々
デグペルス家伝来資料の初公開
ガレの芸術世界を網羅した貴重な資料
青年期から最晩年までのガレの変遷
展覧会概要
会期:2025年2月15日(土)~4月13日(日)
会場:サントリー美術館(東京都港区赤坂9-7-4 東京ミッドタウンガレリア3階)
開館時間:10時~18時(金曜日、3月19日、4月12日は20時まで)
休館日:火曜日(4月8日は18時まで開館)
入館料:一般1,700円、大学・高校生1,000円(前売券あり)
お問い合わせ:03-3479-8600
美術館ウェブサイト:https://www.suntory.co.jp/sma/
アクセス
都営地下鉄大江戸線六本木駅出口8より直結
東京メトロ日比谷線六本木駅より地下通路にて直結
東京メトロ千代田線乃木坂駅出口3より徒歩約3分
この機会に、アールヌーヴォーを代表する巨匠、エミール・ガレの芸術に触れてみませんか?