AI時代のエンジニア育成を考えるイベントが開催される

AI活用で変わるエンジニア組織

2023年、東京都渋谷区に本社を構える株式会社ハイヤールーが、エンジニア組織向けプラットフォームを提供し、AIの導入が進む中での新たな挑戦についてのイベントを開催しました。このイベントでは、株式会社スタメンの執行役員CTOの野口卓也氏をゲストに迎え、「AI活用で変わる！エンジニア組織づくりとスキル評価」をテーマに、参加者とのディスカッションが行われました。

AIとエンジニア組織の変化

イベントでは、まずAIがどのようにエンジニア組織に影響を与えているのかが話題になりました。野口氏は、AIを特別な存在ではなく、チームの一員として受け入れることが重要であると強調しました。これにより、エンジニア同士やAIツールとの円滑なコミュニケーションが可能となるため、要件定義やタスク設計の精度が求められるようになります。

また、スタメン社では全てのエンジニアにAIツールを提供し、それを活用して生産性の向上に努めているとのこと。これによりエンジニア一人ひとりが自身の仕事に対しての責任を持つことで、組織全体のパフォーマンスが向上しています。

新しいスキルとは

次に、AI時代においてエンジニアに求められる新しいスキルについても触れました。野口氏は、以下の2つの視点からスキルの変化を解説しました。

変わらないスキル

- 他者との的確なコミュニケーション能力
- 曖昧な要求を整理し、実装に結びつける力

変わるスキル

- AIツールを効果的に使用できるリテラシー
- 急激に進化する技術に適応できる柔軟性
- プロダクト視点を持つ「プロダクトエンジニア」としての思考力

このように、これからの時代にはコードを書く能力だけではなく、ビジネスの側面を理解し、それを基にした改善提案ができる能力が重要視されるようです。

採用と育成における課題

会場では、参加者からの質問も多く寄せられました。特に印象的だったのは、AIがもたらすエンジニア個人の個性の喪失や育成方法についての内容です。野口氏は、これからのエンジニアに必要なのは「情熱や成長意欲」であると強調しました。情熱を持った人材こそが、これからのエンジニア組織において必要な存在です。

未来への展望

今回のイベントを通じて、AI活用が進む中でも人間らしい思考力やコミュニケーション能力が求められることが再確認されました。単に技術力が求められるのではなく、ビジネス視点や柔軟なコミュニケーション能力が併せ持つことが、今後のエンジニアにとって必要不可欠です。ハイヤールーは、こうした新しい価値観に基づく採用活動やイベントを今後も積極的に進めていく方針です。

ハイヤールーの取り組み

ハイヤールーは、エンジニアや企業との連携を強化し、AI時代の採用方法についての勉強会やイベントを今後も多数開催します。公式サイトでは、技術者向けや採用担当者向けの情報も提供しています。さらに、採用管理システムとの連携を強化することで、多様な人材にアクセスできる環境を整えています。日本のエンジニアリング文化をより良いものにするため、ハイヤールーが選んだ道は、多くの企業やエンジニアにとっての指針となるでしょう。