不要品が寄付に繋がるブックオフの新サービス「キモチと。」
あなたが読み終えた本や使わなくなったアイテムが、誰かの役に立つかもしれません。ブックオフコーポレーションが展開する宅配買取寄付サービス「キモチと。」は、不要なモノを専門の業者に送付することで社会貢献を行う新たな取り組みです。このサービスは、2019年4月から開始され、最近では累計応援金額が5億円を超えたことが発表されました。今回はその仕組みや利用方法について詳しく解説します。
1. 「キモチと。」の基本的な仕組み
「キモチと。」は、不用品の査定額を寄付金に変換し、様々な社会貢献団体に寄付される仕組みです。ユーザーは、自宅で不要品を梱包し送るだけで、気軽に寄付することができます。選んだプログラムに基づき、査定された金額が地域の団体や特定の支援活動に使われ、全額寄付されるのです。これにより、生活者は安心して手放すことができ、その行動が社会に直接貢献することに繋がります。
2. 誰でも気軽に、寄付のハードルを下げる
内閣府の調査によると、日本の市民の約64.7%が寄付をした経験がないとされています。その背景には寄付の方法や先の選び方が難しいという問題があります。「キモチと。」は、その解決策を提供します。寄付先が明確で、モノを送るだけというシンプルさが、より多くの人々が寄付に参加しやすくする要因です。
3. サービスの利用手順
具体的な利用方法は以下の通りです。
1.
応援したいプログラムを選ぶ:サービスのサイトから寄付したい団体を選びます。
2.
不要品を梱包:ダンボールまたは紙袋に不要品を入れ、配送を依頼します。この集荷は無料です。
3.
査定額が寄付に:到着した品物の査定が行われ、その金額が寄付されます。
このプロセスを通じて、ユーザーは手軽に自分の不要品をリサイクルし、社会貢献に繋げることができるのです。
4. 「キモチと。」によって支援される活動の実績
累計5億円を超える寄付金は、教育支援、環境問題への取り組み、災害の被災支援など様々な分野で活用されています。例えば、特定非営利活動法人「シャプラニール」では、寄付金によって家事使用人として働く少女たちが学ぶ機会を提供するための準備費用として使われました。具体的には、約29,000回の授業が実施される可視化された結果を利用者に示すことで、参加意義を高めています。
5. 利用者の声
「キモチと。」を利用した人々からは多くのポジティブなフィードバックが寄せられています。利用者の一人は、「多種多様な品物を寄付できるのが嬉しい。捨てるだけではもったいないので、他の人に役立てられると思うと嬉しい」と語りました。また、自分の寄付がどのように支援に繋がったかを知ることができる点も利用しやすさに寄与しています。
6. 未来への展望
ブックオフは、今後も「キモチと。」を通じて必要とされる支援先を増やし、より多くの人々が社会貢献に参加できる場を提供していく考えです。障害のある子どもへの教育支援や、環境問題の解決に向けた活動など様々なプロジェクトを応援しています。
【まとめ】「キモチと。」は、無駄を省き、新たな用途へと繋げることができる便利で意義深いサービスです。これを通じて、個々の思いが形となり、誰かの明るい未来を支える力となることを期待しています。