男性育休取得日数が前年比1.8倍に増加
株式会社レゾナック・ホールディングスが発表した2024年度の男性育児休業平均取得日数が53.6日となり、前年の1.8倍の増加を見せました。さらに、男性育児休業取得率も高く、97%を記録しています。これにより、男性従業員の中で合計28名が、企業が設定した「90日以上」の育児休業を取得しました。これらの取り組みは、育児休業を取得しやすい環境が着実に整いつつあることを示しています。
近年、多様な人材がその能力を最大限に発揮できる職場環境を作るため、ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン(DE&I)活動が進められています。レゾナックでは、男性育休の取得促進に特に力を入れており、2008年から18年以上にわたり取り組んできました。例えば、育児休業対象の男性従業員に対して、上司から制度についての案内を行うキャンペーン「パパキャン」を実施し、必要な情報を提供しています。
また、男性向けの育児セミナーや、CEO公認の社内育児コミュニティを設立することで、社内の意識改革も図っています。このような取り組みは、経営統合後の2023年以降にも続けられ、企業文化の向上を目指してきました。特に、企業価値の向上には、個々の力と企業文化の両方が重要だと認識されています。
その結果、2023年度には男性育休取得率が100%に達し、2024年度にも高い水準を維持しています。また、育休の平均取得日数も前年比で大きく伸びており、現時点で28名の男性従業員が90日以上の育休を取得しています。さらにその中で、8名が9か月以上の育休を取得したとのことです。
このようにして、レゾナックは、社内の育休取得に関する取り組みを着実に進めています。また、2030年までに平均90日以上の育休取得を目指し、今後のさらなる改善を見込んでいます。特に、男性育児休業取得は母体の健康や産後うつの予防にも寄与する重要な要素とされており、これからも注目される分野の一つとして、企業としての役割を果たしていくことでしょう。
さらに、レゾナックは「男性育休プロジェクト」にも賛同し、他企業と協力して男性の育児休業取得を促進する姿勢を見せています。9月19日の「育休を考える日」には改めて「パパキャン」を展開し、男性の育児参加をより一層推進することが期待されています。日本でも男性の育休取得が当たり前になる社会を目指して、これからも多様性のある経営が進められるでしょう。