ティーエスアイ、東京都のイノベーションクラスターに選定
ティーエスアイ株式会社は、東京都が推進する「グローバルイノベーションに挑戦するクラスター創成事業(TIB CATAPULT)」において、ものづくり分野のクラスター「Forge」の代表事業者に選ばれました。このプロジェクトは、ハードウェアスタートアップと中小製造業、さらには大企業との連携を図り、革新的な製品やサービスの開発とその社会実装を支援することを目指しています。
Forgeクラスターの概要とビジョン
「Forge」クラスターは、日本が優れた技術を持つハードウェア産業の革新をリードすることを目指しています。このクラスターでは、有望なハードウェアスタートアップに対し、日本の中小製造業のリソースを活用して試作を進め、大企業の資源を利用して製品やサービスの革新を促進します。また、この取り組みによって東京を国内外のハードウェアスタートアップの育成ハブとするエコシステムを築く計画です。
スタートアップと中小製造業のシナジー
特に注目すべきは、スタートアップが持つ革新性や最新の情報網と、日本の中小製造業が持つ品質管理や多品種少量生産への適応力との相乗効果です。このようにして、新しい価値を創出し、日本はスタートアップからの製造委託の選ばれる先となることを目指しています。
支援内容と推進体制
「Forge」クラスターでは、以下のような幅広い支援が提供されます。
- - スタートアップ選定・支援: クラスターのニーズに基づいたスタートアップへの探索とマッチングを行います。
- - 試作支援: 量産を見据えた試作の実現をサポートし、開発リスクを低減するための試作バウチャー制度を導入。
- - 実証支援(PoC): 共同プロジェクトを通じた実証フィールドを提供し、プロダクトの社会実装を加速します。
- - 資金調達支援: スタートアップが成長するための資金調達サポートや、大企業との提携機会を創出。
- - メンタリングとネットワーキング: 専門家によるメンタリングや交流会、作業スペース提供など、包括的な成長支援を行います。
ティーエスアイは、クラスター全体の運営を統括し、多様なパートナー企業と連携しながら進めていく方針です。参加企業には、ベンチャーフレンドリープロジェクトや株式会社日南、相双テクノネットワークなどが含まれます。
対象スタートアップとTIB CATAPULTの紹介
対象となるスタートアップは、シード段階以降でパイロット製品やモックアップが開発されているハードウェアスタートアップです。また、TIB CATAPULT自体は、東京都が「Global Innovation with STARTUPS」というビジョンのもと、世界一スタートアップに適した都市を目指すために設立されたイノベーションクラスターです。
TIB Global Dayの開催
さらに、東京都は「TIB Global Day 2025 Autumn」を開催予定で、国内外からのスタートアップや支援者の交流を促進するイベントが予定されています。本イベントは、国際的なスポーツテックにフォーカスし、グローバルな活動を発信する機会です。ティーエスアイのプロジェクトのキックオフセッションも開催される予定です。これに参加することで、新たな可能性が広がることが期待されます。
会社情報
- - 会社名: ティーエスアイ株式会社
- - 設立: 2002年
- - 本社: 京都市中京区
- - 代表者: 熊谷 孝幸
- - 事業内容: インキュベーション会社として事業開発支援
うまく機能すれば、ティーエスアイが日本のハードウェア産業の革新をけん引する大きな一歩となるでしょう。