2025年最低賃金改定で求人時給が過去最大の上昇を記録
株式会社フロッグは、最新の「2025年10月度 都道府県別 最低賃金改定後レポート」を発表し、最低賃金の全国平均額が1,217円に到達したことを伝えました。この数値は過去3年半で最大のものであり、前月比で1.93%の上昇を示しています。
最低賃金引き上げの背景
厚生労働省が発表した「地域別最低賃金の全国一覧」によりますと、2025年度の最低賃金の引き上げ額は63円から82円の範囲で、全国加重平均額は1,121円となりました。前年比では66円の増加です。この引き上げは、最近の物価高騰を受けたもので、賃上げの動きが強まっています。
最新の求人情報に与える影響
最低賃金の引き上げによる求人市場への影響についても調査が行われ、各自治体での求人時給に変化が見られました。特に、鳥取県や兵庫県、宮城県では募集時給の上昇率が高く、鳥取県では3.83%の上昇を記録しました。対照的に、宮城県では求人数が6%減少するなど、賃上げに対する負担感から求人掲載の動きが影響を受けています。
最低賃金未満の求人について
また、改定後も最低賃金未満の求人が各自治体で1〜2%程度存在しており、特に千葉県や神奈川県ではその割合が2%を超えている状況です。一部の求人には「10月以降は最低賃金以上に引き上げ予定」との注釈が見られるものの、今後は見直しが求められると言えるでしょう。
募集時給の全国平均推移
アルバイト求人サイトでの全国平均の募集時給を見てみると、2025年9月から10月の間に1,194円から1,217円へと上昇しました。これは過去最大の伸び率となります。例年であれば、最低賃金の改定に伴う時給の上昇は1%以下であることが多く、今年の大幅な上昇は特筆すべき点です。
都道府県別の動向
さらに、都道府県別に見た場合、東京都が募集時給の上乗せの面で優位に立っており、最低賃金との差額が138円に達しました。千葉県と兵庫県もそれに続いており、賃金水準が高いエリアでの求人状況は堅調です。ただし、過去最大の最低賃金引き上げに伴い、一部の地域では企業が求人掲載を控える動きもあります。
まとめ
今回の調査を通じて、最低賃金の改定が求人市場に与える影響について具体的なデータを確認できました。賃上げの流れが急速に進む中、求人内容や労働条件の見直しが急務とされています。今後の動向に注目しつつ、企業は採用戦略を検討する必要があります。
調査概要
このレポートは、株式会社フロッグが収集した各求人媒体からのデータを基にしています。これらのデータをもとに、業界全体の動向を見抜くヒントを得ることができます。もともと求人ビッグデータを活用している企業にとって、これらの情報は役立つリソースとなるでしょう。