Z世代が選んだ2025年冬「観たい映画」ランキング
株式会社シネブリッジと株式会社テスティーが共同で実施したアンケート調査から、Z世代が2025年の冬に観たい映画の傾向が明らかになった。調査対象は10代から20代の男女1,200名で、調査期間は2025年9月5日から9月22日まで。
2025年冬の映画ランキング
調査結果によると、この冬最も観たい映画1位は、ディズニーのアニメ『ズートピア2』。この作品は、多くのZ世代から支持を集めていることが証明される結果となった。2位には新海誠監督のアニメ『秒速5センチメートル』が進出し、実写化作品への関心の高さも見られた。
鑑賞の決め手
興味深いことに、Z世代の鑑賞動機は「原作が好きだった」というものがトップに挙げられ、既に知名度のある作品を選ぶ傾向が強かった。また、SNSでの話題も映画鑑賞に大きく影響を与えていることが分かった。たとえば、ホラー映画の鑑賞実績が意向を上回る結果もあり、SNSの影響力が実際の行動に繋がっていることが示された。
テレビドラマ原作映画の人気
最近テレビ離れが指摘される中で、Z世代が選ぶ映画にはテレビドラマ原作の作品が多く見られた。TVerやSNSを通じての情報接触が影響していると考えられ、人気キャストが出演していることが映画館に訪れる動機となっているようだ。これらの要素は映画館と放送メディアのシナジーを促進させていると言える。
Z世代の好きな映画とアーティスト
また、男女ともに「観て良かった映画」には『鬼滅の刃』が選ばれ、続いて『国宝』も上位に入った。さらに、好きなアーティスト調査では「Mrs. GREEN APPLE」が圧倒的な支持を受け、Z世代における彼らの存在感を示している。特に中高生から大学生にかけての年代別に見ても一定の人気を維持している。
夏映画の鑑賞実態
調査の一環として、Z世代の夏映画の鑑賞実態についても明らかにされた。『鬼滅の刃』が1位に選ばれた他、2位には『8番出口』、3位には『TOKYO MER』が入った。鑑賞の理由としては「原作が好き」とか、「映画のストーリーやテーマの魅力」が挙げられ、信頼性のある作品のほうが映画館へ行くきっかけとなっていることがわかった。
映画鑑賞行動のSNS影響
調査では、興味があった作品の鑑賞意向と実際の鑑賞実績も比較した。特にホラー映画『近畿地方のある場所について』は意向から実績へ急成長を遂げており、SNSの後押しが大きな役割を果たしていることが考えられた。若年層は映画の公開前よりも、公開後のSNSでの評判を重視する傾向があるため、映画プロモーションにはSNS展開が不可欠であることも示唆された。
結論
この調査から、Z世代が映画に対して持つ関心と関与の強さが明らかになった。原作に対する親しみやすさを重視する一方で、心に響くストーリーも求めている。さらにSNSの影響は大きく、映画館プロモーションの際にはその活用が今後も重要となるだろう。株式会社シネブリッジは今後もZ世代のトレンドを捉えた効果的なマーケティング提案を継続していく予定である。
調査の詳細
調査は全国の中高生と大学生を対象に、SNSアプリ「Powl」を用いて実施され、Z世代の映画鑑賞行動を具体的に捉えている。今後の映画業界の動向を見守りたいところだ。