オタライゼーションが新たに始めるWebtoon事業と漫画家支援の全貌

オタライゼーション株式会社が2022年7月4日に、日中の漫画家を対象にした支援事業としてWebtoonに特化したサービスを開始しました。この取り組みと同時に立ち上げられた「altcomics studio」は、インディーズ作家を含む漫画家の育成と支援を行う制作スタジオです。

Webtoonは韓国発祥で、スマートフォンに適した縦スクロール型のマンガ表現として知られており、近年は欧米市場でも注目を集めています。オタライゼーションでは、このWebtoonを通じて、日本だけでなく中国の漫画作品も幅広く取り扱う計画です。

この事業の背景には、SNSの普及によるグローバル化があり、多くのインディーズ作家が自身の作品を発信できる環境が整ってきました。しかし、Webtoon形式に対応できる漫画家はまだ限られているため、その育成が急務とされています。そこで、altcomics studioではWebtoonに適した作品制作を目指し、漫画家のスキル向上を支援する取り組みが進められています。

将来的には、日中だけでなく、韓国や台湾、中東の漫画家の作品もWebtoonプラットフォームで展開することを視野に入れています。こうした国内外の作品を広く扱うことで、マンガを楽しむ方々はもちろん、まだマンガに触れたことのない新しいファン層にも手を伸ばし、魅力的なコンテンツを届けることを目指しています。

オタライゼーションは、マンガには無限の可能性があり、世界中の人々のコミュニケーション手段ともなり得ると信じています。今後の展開としては、VRやAR技術を活用した販売イベントの実施や、NFT（非代替性トークン）を用いたコンテンツ管理のサービスも行い、これまで出会えなかった人々とコンテンツとの新たな接点を創出したいと考えています。

同社が掲げるビジョン「世界をオタク化する」の下、日本のCoolなオタク文化を世界中の言語に翻訳し、地域に根付いた形で楽しめるように展開していきます。これにより、誰もが自分の好きなものに誇りを持ち、自由にオタクとしての趣味を楽しむことができる社会の実現を目指しています。

オタライゼーションの新たなWebtoonコラボレーションによる作品が市場にどのような影響を及ぼすのか、今後の進捗に注目です。これに伴い、多様なバックグラウンドを持つ漫画家たちが独自の視点で新たな作品を生み出すことで、より豊かな漫画文化が形成されることが期待されています。